食べ物には、口臭を予防したり、減らしたりする口臭対策ができるものがります。しかしその反対に、口臭を悪化させるものがあります。
オンナの教科書では、口臭対策となる口臭を消す食べ物を最初にお伝えし、その後、口臭をきつくさせる食べ物をお伝えしています。
学校での会話や商談で、人と話をする機会がある方、デート前で口臭を気にしている人は、ぜひ、お役立てくださいね。
口臭を消す!予防する!改善する!口臭対策に効果的な食べ物6選
口臭対策のある食べ物は豊富にありますが、殺菌効果ごとにまとめますと、6種類になります。代表的な食べ物は、次の通りです。
-
- パセリ
- ナッツ
- 梅干し
- ショウガ
- リンゴ
- そば
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ブロッコリーなど「クロロフィル」の入った食べ物
口臭を消す、予防する、改善する、治すのに効果のある1つめの食べ物は、クロロフィルが入った食べ物です。
「クロロフィル」とは葉緑素のことです。
豊富に含まれるのは、
-
- パセリ
- しそ
- ほうれん草
- 小松菜
- 春菊
- ブロッコリー
といった緑の濃い食べ物です。
整腸作用が口臭を消す理由について説明します。
まず、便秘になると弁と一緒に排出されるはずの毒素やニオイが血に交じって身体をめぐり、最終的に肺呼吸の際に口臭として吐き出されるようになります。
腸が整うと、便通が良くなりますので、この類の口臭が発生しなくなり、口臭対策になります。
ナッツなどの「タンニン」の入った食べ物
口臭を消す、予防する、改善する、治すのに効果のある2つめの食べ物は、タンニンが入った食べ物です。
「タンニン」はポリフェノールの1種です。
タンニンが含まれる食べ物は、
-
- ナッツ(くるみ・ヘーゼルナッツ)
- ベリー類(クランベリー・ブルーベリー)
- スパイス(シナモン・ターメリック)
- はちみつ
- チョコレート
- 柿
などがあります。
柿やブルーベリー以外は、年中手に入りますが、はちみつやチョコレートは糖分が入っています。ナッツ類は、脂肪を摂りすぎる危険性があります。
糖分は口臭の原因にもなります。チョコレートを摂るときは、カカオの%が高いものにしましょう。糖類も脂肪も摂りすぎやすいので、気を付けましょう。
梅干しなどの「クエン酸」の入った食べ物
口臭を消す、予防する、改善する、治すのに効果のある3つめの食べ物は、クエン酸が入った食べ物です。
口臭を消してくれる食べ物には、
-
- 梅干し
- レモン
- キウイ
- みかん
- イチゴ
- グレープフルーツ
- リンゴ
- 酢
などあります。
これらに共通しているのは、「クエン酸」が入っていることです。クエン酸はすっぱさの元で、口に含むと唾液が出てきます。唾液には、口の中を洗浄してくれる役割があります。
また、
イチゴやみかん、リンゴには旬がありますが、梅干しやレモン、キウイ、グレープフルーツ、酢は年中手に入ります。
口臭が気になる人は積極的に取り入れて、口臭改善に役立てましょう。
ショウガなど「たんぱく質分解酵素」が入った食べ物
口臭を消す、予防する、改善する、治すのに効果のある4つめの食べ物は、たんぱく質分解酵素が入った食べ物です。
舌苔ってご存知ですか?口臭の原因は口の中に90%ありますが、そのうちの60%が舌苔が原因です。舌苔とは、舌に張り付いた細菌や食べかす、角質のカタマリのことです。
この細菌が、食べかすの中にあるたんぱく質を分解して口臭となるガスを発生させます。たんぱく質を分解して、舌苔を消すという役割をもつ食べ物があります。
-
- パイナップル
- パパイヤ
- いちじく
- キウイ
- ショウガ
- アボカド
- パセリ
などです。
ぜひ試してみてください。
リンゴなどの「ポリフェノール」の入った食べ物
口臭を消す、予防する、改善する、治すのに効果のある5つめの食べ物は、ポリフェノールが入った食べ物です。
口臭には次の3つ揮発性硫黄ガスが関係しています。
-
- 硫化水素、
- メチルメルカプタン
- ジメチルサルファイド
口の中の細菌は、活動のためのエネルギーを生み出すために、たんぱく質を分解するのですが、その際にこれらのガスを発生させます。口臭の90%はこのガスのニオイです。
「ポリフェノール」には、このうちの「メチルメルカプタン」を分解して、消臭する作用があります。
ポリフェノールをたくさん含む食べ物は
-
- リンゴ
- ゴマ
- 大豆
- ショウガ
- イチゴ
などがあります。
この中で、
そばなど「フラボノイド」の入った食べ物
口臭を消す、予防する、改善する、治すのに効果のある6つめの食べ物は、フラボノイドが入った食べ物です。
「フラボノイド」もポリフェノールの1種です。ですので、
-
- 口の中にいる細菌の殺菌
- メチルメルカプタンの分解
という2つの口臭予防、消臭作用があります。フラボノイドがたくさん含まれるのは、
-
- ぶどう
- そば
- 大豆
- ケール
- セロリ
- ブルーベリー
- ぶどう
- レモン
です。
この中で、セロリは、よく噛んで食べる必要があります。
レモンはクエン酸が入っていますので、その分の作用が加わります。口臭を抑えてくれる!予防に役立つ食べ物は「整腸作用」があるものを!
口臭そのものへの直接的な作用はありませんが、食べ物で口臭を抑えるにはまだ方法があります。その方法とは、食べ物で腸の調子を整えることです。
便秘がちの人は口臭がきつくなりやすい、というのはご存知でしょうか。その理由は便秘になると、ウンチとして排出されるはずの毒素やニオイが血液に吸収されて体内をめぐり、最終的に便臭のする息となって吐き出されるからです。
便秘を予防・解消するには、整腸作用のある食べ物を摂取することです。腸をきれいにすることで口臭を予防したり、抑えることができます。
整腸作用がある代表的な食べ物は、次の3種類です。
-
- 豆腐
- はちみつ
- 昆布
では、順にみていきましょう。
豆腐など「食物繊維」の入った食べ物
整腸作用がある代表的な食べ物の1つめは、食物繊維が入った食べ物です。
食物繊維が豊富な食べ物は、
-
- 豆腐
- 味噌汁
- ヨーグルト
- 漬物
- 生野菜全般
- フルーツ全般
などです。バランスよく食べることが大事、ということですね。
はちみつなど「オリゴ糖」の入った食べ物
整腸作用がある代表的な食べ物の2つめは、オリゴ糖が入った食べ物です。
オリゴ糖が含まれる食品は、
-
- はちみつ
- えんどう豆
- ごぼう
- いんげん
- きな粉
- ばなな
です。
昆布など「フコイダン」の入った食べ物
整腸作用がある代表的な食べ物の3つめは、フコイダンが入った食べ物です。
ふんだんに含まれるのは、
-
- 昆布
- めかぶ
- もずく
などの海藻類です。「最近、食べてないな」という人も多いはずです。
口臭の原因になる食べ物4選
口臭をきつくする原因になるNGな食べ物は次の4つです。
- 口臭の原因になる食べ物4選
-
- ニンニク
- 納豆
- ブロッコリー
- ケーキ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①ニンニクなどの「アリシン」が含まれる食べ物
口臭をきつくする原因になるNGな食べ物ランキング1位は、ニンニクなどの「アリシン」が含まれる食べ物です。
まずは、口臭の原因となる食べ物についてご案内していきます。口臭のする食べ物の代表的な食べ物はご存知の通りニンニクです。このにおい成分は「アリシン」です。
アリシンが含まれる食べ物は、
-
- ニンニク
- ニラ
- らっきょう
- 玉ねぎ
- 長ネギ
- キムチ
などがあります。
アリシンは、腸で分解、吸収される際に、
-
- アリルメチルスルフィド
- メチルメルカプタン
- アリルメルカプタン
といった強いニオイを発する成分に変わります。そして、血に溶け込んで、全身を巡ります。口の中だけでなく、呼吸時に吐く息にこれらの成分が混じってしまいます。
餃子にはニラやニンニクがたっぷりと入っている方が美味しいですよね。焼肉もニンニクがよく使われます。パスタやラーメンもニンニクが多いと美味しく感じます。キムチには、アリシンが豊富な材料にニンニクやニラのほかに、魚介の発酵臭があります。
口臭が気になる人は、これらの食べ物を控えるようにした方がいいでしょう。
②口臭の原因に!納豆などニオイが強い食べ物
口臭をきつくする原因になるNGな食べ物ランキング2位は、納豆などニオイが強い食べ物です。
納豆やチーズ、タクアン、クサヤなどの強いニオイがする発酵系の食べ物。魚醤(ニョクマム)などの強いニオイのある発酵した調味料を使った食べ物。ドリアンなどのそれ自体が強いニオイがする食べ物。
これらは、その食べ物自体が強いニオイを発生させていますので、食べると口臭が発生します。ただし、食べて数分もすれば、消えてしまいます。ですので、そこまで気にすることはありません。
③口臭の原因に!ブロッコリーなど「インドール」の含まれる食べ物
口臭をきつくする原因になるNGな食べ物ランキング3位は、ブロッコリーなど「インドール」の含まれる食べ物です。
ブロッコリーなんて、健康にいいイメージがありますよね。毎日食べてるという人も多いのではないでしょうか?
ブロッコリーにはインドールというオナラの成分の1つが含まれいて、ブロッコリーが腸内で消化されるときに、ニオイが発生します。呼吸をするときに、吐き出す息が口臭となるわけです。ブロッコリーはアブラナ科の食べ物です。
その他には、
-
- キャベツ
- 白菜
- カリフラワー
- カブ
- カイワレ大根
などがあります。
④口臭の原因に!ケーキなど「糖分」の多い食べ物
口臭をきつくする原因になるNGな食べ物ランキング4位は、ケーキなど「糖分」の多い食べ物です。
ケーキなどのお菓子に含まれる糖分は、歯垢(プラーク)の大好物です。歯垢は、大量の菌のカタマリです。この菌が活動をするために、糖分からエネルギーを生み出すのですが、そのときに、先歩ほど挙げたような口臭の原因となる成分が生まれます。
「甘いものはつい食べてしまう」という人は多いと思いますが、これから大事な人と会う機会がある場合は控えましょう。
「いや、全部食べてるよ!」という人はいると思います。「じゃあ、食べてはいけないのか?」というと、もちろん、そういうわけではありません。大量に食べ過ぎると問題になります。
大量とは、例えば、ダイエットをするので毎日ご飯の代わりにブロッコリーだけを食べるというようなイメージです。これぐらい極端なことをすると口臭の原因になるので、そこまで気を付ける必要はありません。
いかがでしたでしょうか?
口臭の原因となる食べ物には、ニンニクや納豆がありますが、ニンニクなどのアリシンが入った食べ物は特に要注意です。口臭の原因となる飲み物としては、お酒がポイントですね。口臭が気になる人は食べすぎ飲み過ぎに注意しましょう。
また、口臭を消臭するためには、パセリやナッツ、梅干しを摂るようにしましょう。効果が早く出ますので、大事な人と話す機会や大きな商談があるときには、これらを選んで摂ることをおすすめします。
それから口臭の予防となる食べ物には、リンゴや豆腐、はちみつ、昆布などがありました。
旬のものもあれば、一年中、スーパーにあるものもありますので、飽きないように食事に取り入れるのが続けるためのポイントです。
そして、緑茶、紅茶、ウーロン茶は口臭予防に役立つ飲み物です。砂糖が入ったジュースなどは控えて、これらの飲み物を摂るように心がけるようにしましょう。