ホワイトニング治療の途中で痛みを感じ始めたら、このまま順調に目標の白さにするまでホワイトニングを続けられるのか不安になることもありますよね?
ただ、この
今回は歯科のホワイトニングでありがちな痛みについて紹介していきますので、参考にしていただければ幸いです。
それでは行ってみましょう!
目次
歯医者さんのホワイトニングの「痛み」「しみる」とは?
そもそも歯科のホワイトニングに伴う痛みとはどのようなものなのでしょうか?
その痛みの正体は「知覚過敏」です。
エナメル質や歯髄の直下にある象牙質は知覚神経があり、ここに熱さや冷たさなどの刺激が与えられると、しみるような痛みを感じることがあり、それが知覚過敏と呼ばれているんです。
その痛みの感覚は、例えばかき氷などのアイスを食べた時に感じた痛みを強くした程度のものです。個人差がありますが、たいていは痛みは一過性のもので、すぐに落ち着きます。
ただ、まれにホワイトニングできない体質の方もいるので、痛みに耐えられない場合は、まずは最初のカウンセリングの時に申告してください。
ホワイトニングでのしみるなどの痛みの種類は?
ホワイトニングに伴う、しみるなどの痛みには知覚過敏の他に主に3つの種類があります。
- 知覚過敏以外の3種類の痛み
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- 知覚過敏の似た痛み
- ズキズキとした痛み
- ヒリヒリする口内の痛み
それぞれを見ていきましょう!
知覚過敏に似た痛み
過酸化水素を使うオフィスホワイトニングやホームホワイトニングでは、歯を表面を保護しているタンパク質の層「ペリクル層」を剥がして、一時的に「脱灰」と呼ばれる歯のミネラル分の消失を引き起こします。
脱灰によって外からの刺激に過剰反応が起こり、それが知覚過敏のような痛みになることがあるんです。
もともと知覚過敏になりやすい場合は、より強く痛みを感じる可能性もあります。
ズキズキとした痛み
歯の表面にあるエナメル質の層に何らかの損傷があると、ズキズキする鈍痛が起こることがあります。
エナメル質の損傷は、例えば虫歯や歯ぎしり、噛み締めなどの原因が考えられます。
また加齢や歯周病などで歯茎が弱まっていたり、詰め物をしていて歯に隙間が生じている場合も同じように鈍痛を感じることがあります。
歯科のホワイトニングは、まずはじめにホワイトニングができるコンディションなのか?を確かめるので、もし上記のような問題があれば、優先されるのは歯の状態の対処になります。
ヒリヒリする口内の痛み
歯科のホワイトニングで用いられる過酸化水素は刺激が強いため、歯にとどまらず唇や歯茎にも影響を与えます。
過酸化水素を含む薬剤が長時間歯茎についたままになると、軽い火傷のようなヒリヒリする痛みを感じるようになるんです。
その薬剤の濃度が高ければ、一時的に歯茎が白くなってしまうケースもあります。
ただ、ホームホワイトニングの場合は、自分でマウスピースを使い薬剤を塗布するため、間違って口の中に薬剤が漏れる可能性があり、それがヒリヒリとした痛みを覚える原因になります。
ホワイトニングで起こる歯茎の痛みとは?
薬剤を使ったホワイトニングをすると、まれにですが歯茎の痛みを感じるケースがあります。
その原因は、歯茎のすれすれまで塗ってある薬剤が何かの原因で歯茎についてしまうことにあります。
もしそこで歯茎に傷があったり腫れていたりしたら、痛みは特に感じやすくなっているでしょう。
また歯肉炎などの炎症が歯茎に起きている状態でホワイトニングを行うととても激しく痛みを感じることがあるので、炎症を先にある程度治療してからホワイトニングする必要があります。
炎症の治療をホワイトニングの後回しにしてしまうと、歯茎がかぶさっている部分が薬剤を練られていない状態になり、結果的に歯の色にムラが出てしまうことがあるんです。
なのでホワイトニングの際にはまず歯茎をチェックし、必要があれば先に治療することが大切になってきます。
歯のホワイトニングで「痛い」「しみる」ことがあるのはなぜ?原因は?
歯のホワイトニングでしみるなどの痛みが生じる主な原因は、先ほど紹介した通り、使われる薬剤による知覚過敏です。
歯科で使われる薬剤は35%以上の高濃度の過酸化水素で、それが歯のちょっとした損傷部分から内部に入り象牙質の神経部分への刺激になると、しみるなどの痛みを感じるようになります。
その痛みは傷口を消毒した時にしみるのと全く同じ原理です。
基本的に薬剤の濃度の高さや施術時間の長さと比例して痛みが発生する可能性は高まりますが、その痛みは一時的なもので、施術の後、おおむね24時間以内で治ります。
ホワイトニングに伴い痛みが出ている間は、歯がとても敏感になっているので、できるだけ熱いものや冷たいものは口に含まないようにしてください。
ホワイトニングで歯茎が痛いことがある理由は?
ホワイトニングで歯茎の痛みが起こることがありますが、その原因は、前述の通り歯茎のギリギリまで塗られた薬剤の一部が歯茎に触れてしまうことです。
歯茎が腫れている場合などは、ヒリヒリとした強い痛みを一時的に感じるようになるんです。
その時に歯茎が白くなることがありますが、これも一過性のもので、時間の経過とともに痛みと一緒に治っていきます。
ホワイトニングでしみるなどの痛みに個人差がある原因は?
ホワイトニングをしてしみるなどの痛みを感じるかどうかには個人差があります。その主な理由は知覚過敏が起きているかいないかの違いです。
知覚過敏にならない人はホワイトニングで痛みを感じることがありません。なのでホワイトニングで痛みを感じる可能性があるのは知覚過敏になる特徴を持つ人になります。
主な特徴は下記の3つになります。
- ホワイトニングに伴う知覚過敏の痛みを感じやすい人
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- 歯ぎしりをよくしている人
- 歯周病がある人
- 虫歯がある人または虫歯治療をしたことがある人
知覚過敏になりやすい人は、普段から熱いものや冷たいものでしみやすかったりするので自覚しやすいかと思います。
繰り返しになりますが、ホワイトニングの施術をする時には事前に歯医者さんと相談するようにしてみてください!
歯のホワイトニングのしみるなどの痛みを軽減する対策方法とは?
ホワイトニングをしていて、しみるなどの痛みを体験している方もいるかと思います。
その痛みが激しいケースもあるので、いくら歯を白くするためと言っても、そのような痛みを経験せずに済ませたいものですよね。
そこで、ここからはホワイトニングによる痛みを軽くする対処法を紹介していきます!
ホワイトニングに伴う痛みを軽減する5つの方法
ホワイトニングの痛みを軽減する方法は主に下記の5つです。
- 痛みを軽減する5つの方法
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- 歯のコーティング剤を使う。
- ホワイトニングする時間を短くする。
- ホワイトニングの薬剤の濃度を低くする。
- 過酸化水素のホワイトニングを避ける。
- 歯磨き粉を変えてみる。
それぞれを見ていきましょう!
歯のコーティング剤を使う。
コーティング剤を使って痛みを抑える2つの方法があります。
ひとつめは、薬剤を使う前にあらかじめ「ハイドロキシナノアパタイト」という成分を配合したコーティング剤を塗布して痛みを抑える方法です。
もうひとつは、薬剤にコーティング剤を配合して痛みを抑える方法です。
最近では上記の方法などでコーティング剤を使う歯科医院は増えてきてるので、気になる場合は歯科医師さんに相談されると良いでしょう。
ホワイトニングする時間を短くする。
ホワイトニングで感じる痛みは施術時間からの影響があります。なので、
んです。具体的には歯に薬剤を塗った後、しみるなどの痛みが感じられるようになってきたタイミングで施術を中断します。そうすることで、施術後の痛みを軽減することができます。
ホワイトニングの薬剤の濃度を低くする。
ホワイトニングの痛みは、使われる薬剤の濃度が高いほど起こりやすくなります。
なので知覚過敏になりやすい体質だったり、実際にしみたりするのを感じたりした場合は、濃度を低くしてもらうと良いでしょう。
濃度を下げれば全くしみなくなるとは言い切れませんが、痛みはだいぶ軽減される可能性が高いです。
ただ、濃度を低くする分、効果を得るまでに時間をかけてホワイトニングを行う必要があるので、その点を含めて事前に歯科医師さんに相談されることをおすすめします。
過酸化水素のホワイトニングを避ける。
ホワイトニングで薬剤が歯にしみることがあるのは、それが過酸化水素を主成分とするホワイトニング剤だからです。
なので
し、中には歯周病や虫歯があっても施術が可能な薬剤もあるんです。歯磨き粉を変えてみる。
歯の修復作用があり刺激や痛みを抑える歯磨き粉を使うことは痛みを緩和するのに有効な方法になります。
たくさんの種類がある歯磨き粉の中で、ホワイトニングの痛みを和らげる作用があるのは「硝酸カリウム」か「ハイドロキシアパタイト」の成分が含まれた歯磨き粉です。
それぞれを見ていきましょう。
硝酸カリウム配合の歯磨き粉
硝酸カリウムは歯への刺激を妨げる作用があります。
刺激を受けて痛みを発生させる部分をバリアの状態で守りしみにくくするため痛みが緩和されるんです。
市販されている有名商品にはシュミテクトがありますが、近く過敏などホワイトニングでしみる痛みを感じやすい場合は、普段から硝酸カリウムを含む歯磨き粉を使うと良いでしょう。
ハイドロキシアパタイト配合の歯磨き粉
ハイドロキシアパタイトは歯と同じ成分なので、歯を修復する作用があります。
歯の小さな隙間にまでハイドロキシアパタイト入り、その結果象牙質の神経部分まで薬剤の過酸化水素などがつかないようにな理、痛みを緩和するんです。
代表的な商品はアパガードというシリーズで、特におすすめなのはリナメルです。
ホワイトニングのしみる痛みがいつまでも続く場合はロキソニンなど痛み止めを処方してもらう
ホワイトニングに伴う痛みは、通常なら何もしなくても24時間以内に治っていきますが、もしそれ以上痛みが長引いたり、耐えられないような痛みが出るケースもあります。
そうなるとの痛みの原因が全く別のところにある可能性があり、できる対処法は痛み止めを飲むことだけになります。
歯医者さんに相談するとロキソニンなどの鎮痛剤を処方してくれることがあるので、痛み止めを服用して様子を見てください。大切なのはすぐに歯医者さんに相談することです。
ただ、痛み始めてからでは鎮痛剤が効きにくいことがあるので、痛くなり始めのタイミングで飲み始めるのがベストです。
ホワイトニングのしみるなどの痛みを予防する方法とは?
ホワイトニングでの痛みをあらかじめ予防する方法は、何と言ってもまずは歯を健康な状態にすることです。なのでホワイトニングより先に歯の治療を行うことが大切なんです。
知覚過敏や虫歯、歯周病に加え歯肉炎などの歯茎の炎症などを治療することで、ホワイトニングで痛みが起こらないようにしましょう。
ホワイトニングの前に歯を健康な状態にして痛みを予防する方法には主に下記の5つがあります。
- 痛みを予防する5つの方法
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- 虫歯や歯周坊の治療をまず先に行う。
- エナメル質のすり減りやヒビをあらかじめ埋めておく。
- オフィスホワイトニングをする。
- 歯質の強化をしておく。
- 歯のクリーニングをする。
ではそれぞれについて紹介していきますね!
虫歯や歯周坊の治療をまず先に行う。
ホワイトニングで痛みを覚えるときは、歯に何らかのトラブルがあるときです。場合によっては激痛になることもあるんです。
なので最初に歯医者さんに自分の歯のコンディションを見てもらうことはとても大切になります。最初のチェックでもし歯周病や虫歯、歯周病がある場合は、まずは治療を優先させてください。
悪いところを完治させた後のホワイトニングでは痛みに悩まされることは確実に減っていきます。
エナメル質のすり減りやヒビをあらかじめ埋めておく。
知覚過敏の人は、高い確率で歯に亀裂があります。
歯の表面のエナメル質の下にある象牙質が刺激を受けることでしみるような痛みを感じるようになるからです。ホワイトニングの薬剤が象牙質にまでいくと刺激となってしみてしまうんです。
なので、エナメル質が損傷しているのであれば、そこを埋めるトリートメントを先にしてからホワイトニングをすることが、しみないために必要になってきます。
普段から食いしばったり歯ぎしりしたり、噛みしめる癖がある人は特に要注意。事前にチェックしてもらい、問題があればやはり知覚過敏の治療を優先しましょう。
オフィスホワイトニングをする。
ホワイトニングには歯科で施術を受けるオフィスホワイトニングと自宅で自分で行うホームホワイトニングがあります。
ホームホワイトニングではどこが良くないのかを素人の自分で判断するのは難しくなるので、ホワイトニングをする際にはその点も考慮されると良いでしょう。
歯質の強化をしておく。
歯の再石灰化が促進されにくく、ミネラル分がなくなる傾向にある歯質の状態では少しの刺激だけでしみてしまいます。
歯質を強くしていくためには普段からよく噛んで唾液の分泌をうながしたり、再石灰化に効果的な歯磨き粉で歯を磨くなどの努力をしていく必要があります。
歯のクリーニングをする。
歯石や歯垢が歯にこびりついていると歯周病の元になったりするので、 。歯のクリーニングを定期的に行うなどすると良いでしょう。
ちなみに歯のクリーニングは歯周病の予防や治療が目的であれば、保険適用内になるので費用はそこまでかかりません。クリーニングするだけで本来の白さが戻ることもあるのでオススメですよ。
下記の記事で歯のクリーニングが保険適用内であることについて紹介していますので、よかったら参考にして見てください。
ホワイトニングのしみる痛みについて解説しました。
痛みの原因や対処法が分かっていれば、いざ痛みが出た時も慌てずに対応しやすくなります。
ホワイトニングで起こりえる痛みについての知識を、ぜひ歯を白くする目的を達成するために役立てて見てください♪