これから歯のホワイトニングを始めたい時には、虫歯のことが気になってしまうことがありますよね?
白い歯に向けて一歩踏み出すためにまず虫歯とホワイトニングの関係について知っておくことは大切だと言えます。
今回は歯科のホワイトニングの際に気になる虫歯について
- 虫歯でもホワイトニングはできるのか?
- 虫歯がある時のホワイトニングの段取りは?
- ホワイトニングは虫歯予防になるのか?
- ホワイトニングした歯は虫歯になりやすくならないか?
…などなどを紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
それではまいりましょう!
目次
ホワイトニングは虫歯があってもできるの?
虫歯があっても歯科のホワイトニングはできるのでしょうか?
結論から言うと答えばイエス。
ただし、絶対にできるわけではなく虫歯の場所と状況次第になってきます。
虫歯があってもホワイトニングができるのはこちらの2つのケースです。
- 虫歯でもホワイトニングできるケース
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- 白くしたい歯自体は虫歯ではない。
- 治療中もしくは治療予定の虫歯の症状が重度ではない。
虫歯があっても、症状が重くなければホワイトニングは可能ですが、基本的には虫歯が生じている状態ではホワイトニングをするべきではありません。
まず先に虫歯治療に専念してからホワイトニングに入ることが原則なんです。
なのでホワイトニングができるのかできないのかについて、まず最初に担当の歯科医師さんと相談して決める必要があります。
- ホワイトニングを虫歯治療しないでするとどうなるの?
- 虫歯の治療と同時進行でホワイトニングすることは基本的におすすめできません。
そもそも歯科のホワイトニングは担当の歯医者さんの責任のもとに行われるので、歯医者さんが「無理だ」と判断した状態のままでは施術は行われないんです。
使われる薬剤は危険でも怖いものでもありませんが、ちゃんとした知識を持ち正しく使わないと健康な歯にダメージを与えてしまったり、虫歯の歯には辛い痛みが出てしまいます。
なので担当の歯医者さんと相談をして虫歯治療の後1〜2週間くらいの間隔をあけて、口の中の状態が安定してくるのを待ちホワイトニングを始めるようにしましょう。
虫歯がある時のホワイトニングの流れとは?
虫歯治療を含めたホワイトニングの施術は大きく分けて次の4つの流れになります。
- まずは電話やネットで予約をする。
- 歯の状態をチェックして希望の白さをカウンセリング。
- 必要であれば虫歯治療をする。
- ホワイトニングの施術を実施。
- ホワイトニングと虫歯治療をする際には、まずは歯医者さんに相談を!
- 自分では虫歯がないと思っていたり治療直後だったとしても、ホワイトニングのために歯科医師さんに歯の状態を診てもらった時に、虫歯が見つかることがあります。
担当医師の治療説明などから自分の歯の実情をしっかり相談してからホワイトニングを行うことが大切になってきます。
虫歯がある場合の治療のタイミングやホワイトニングの進め方など、歯科医師さんはしっかり対応してくれますので、まずは相談することから始めてください。
虫歯治療をしたことのある歯のホワイトニングはどんな感じ?しみる?痛い?
ここでは過去に虫歯治療をしたことのある歯のホワイトニングをすることについて以下のことを紹介していきます。
- 詰め物がある歯のホワイトニングについて
- 虫歯治療後に詰め物をしていない歯のホワイトニングについて
- 虫歯治療後の歯のホワイトニングはしみたり痛かったりしないか?
それではそれぞれを見ていきましょう。
虫歯治療をして詰物・被せ物がある歯のホワイトニングについて
ホワイトニングの効果があるのは天然の歯だけなので人工物である詰め物にはホワイトニングができません。
そのためそのままホワイトニングをしても、天然の歯と詰め物とで白さに差が出てしまう可能性が高いんです。
もしそれが気になる場合は、詰め物や被せ物の新調が必要です。
担当の歯科医師さんに相談し、ホワイトニング後に詰め物と自然の歯の白さがなじむようにしてもらうようにしましょう。
虫歯治療をしたけど詰物をしていない歯のホワイトニングについて
虫歯の進み具合によっては治療で詰め物や被せ物が必要ないケースがありますが、虫歯治療をしたけど詰め物をしていない歯をホワイトニングで他の歯と同じ白さにすることはできません。
その場合には「ウォーキングブリーチ」という歯の内側にホワイトニング剤を入れる方法で歯を白くすることができます。
ただ他のホワイトニング方法と比べると「歯に負荷がかかり歯の寿命を縮める可能性がある」といったデメリットがあります。
一方で
もあります。- ウォーキングブリーチのメリット
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- 神経が死んだ歯もホワイトニングできる。
- 被せ物をしないので自分の歯を残せる。
- ウォーキングブリーチのデメリット
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- 通常のホワイトニングと比べると白くならない。
- 負荷がかかるため歯の寿命を縮める可能性がある。
ウォーキングブリーチを行うかどうかは、自分自身の判断になりますが、長い目で考えると歯への負担が少ない詰め物や被せ物の方が安心と言えます。
虫歯治療後のホワイトニングはしみたり痛いということはあるの?
ホワイトニングで歯がしみたり痛んだりする原因は使われている薬剤にあります。
歯科のホワイトイングでは通常、35%ほどの高濃度の過酸化水素を用いて歯を白くしていきます。
例えば濃度の低い過酸化水素は薬局で販売されているオキシドール消毒液がありますが、それを傷口に塗って消毒すると痛みを感じますよね?
ホワイトニング剤を使うと歯にしみたり痛みを感じることがあるのも同じ原理です。特に虫歯治療後の歯はホワイトニングの際にしみやすい状態にあります。
これは虫歯に溶かされてしまった歯がそもそも薬液を歯の奥に浸透させやすくなってしまっていることや、治療によって削られた部分から薬剤が浸透してしまうことが原因です。
ホワイトニングした歯は虫歯になりやすいの?
ネットの情報などで「ホワイトニングをすると歯が弱くなる」といった内容が書かれているのを目にすることがあります。
ただ、実際にはホワイトニングで虫歯になるやすくなると言った影響はないのでその点は安心してください。
ホワイトニングは虫歯予防になるの?
結論から言うと 。
その理由はホワイトニングで促進された再石灰化(歯を元の健康な状態に戻す現象)によりエナメル質がより強くなる点にあります。
この再石灰化によって歯が強化され、結果として虫歯による侵蝕が予防できることが、近年の神奈川歯科大や昭和大学歯学部などの研究によってわかってきているんです。
ここまで虫歯がある時のホワイトニングについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
虫歯治療は自分で判断できることではないので、担当の歯科医師さんと納得がいくまで相談をした上でホワイトニングをするようにしてみだくださいね♪