まさか保険の対象外!?ワキガ手術の費用を手術の種類別に紹介!

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「ワキガ手術の費用ってどれくらいかかるの?」

ワキガ手術を考えているなら特に気になることの一つですよね。

ワキガ手術は身体への負担が大きく、心理的なハードルが高いもの。そこに金銭的な負担も加わるわけですから、手術費用があまりに高額だと考えてしまいますよね…

では実際のところワキガ手術の費用はどれくらいなのか?また、ワキガ手術は保険が適用されるのか?

今回の記事ではワキガ手術についてのこれらの疑問について解説していきます。ワキガ手術の費用面での疑問や不安を今回の記事で解消してみてくださいね!

そもそもワキガ手術の費用は保険適用になる?

まず最初に「ワキガ手術は保険適用になるか?」という疑問についてですが、ワキガ手術の種類によっては保険が適用されます。

保険が適用されるワキガ手術の種類についてはこの後に解説しますが、仮に保険が適用される手術であっても、以下のケースでは保険が適用されないので注意してください!

  • 手術を受けるクリニックがワキガ手術を保険診療として扱っていない場合
  • 軽度のワキガである場合(医師の判断にゆだねられる)

結局、保険が適用される種類の手術であっても、実際に保険が適用されるかどうかはそのクリニックによるということなんですね。

なので保険適用でワキガ手術を受けたいなら、次に説明する保険が適用される種類のワキガ手術を選びつつ、保険が適用されるクリニックを選ぶようにしましょう。

6種類のワキガ手術の費用を徹底比較!

おすすめ度 保険適用 費用
剪除(せんじょ)法 保険診療:5万円程度
自由診療:30万円~
皮下組織削除法(イナバ式)
一部では保険適用になる場合も
自由診療:30万円~
超音波吸引法
一部では保険適用になる場合も
自由診療:20万円~
PMR法 自由診療:30万円程度
皮下組織掻爬(そうは)法 自由診療:30万円程度
皮下組織吸引法
一部では保険適用になる場合も
自由診療:20万円程度

ワキガ手術と一言で言っても実は種類がたくさんあり、料金も様々です。また、手術の種類によっても保険が適用されるかどうかが変わってきます。

なのでここでは、ワキガ手術の種類別の費用や保険が適用されるかどうかについて紹介していきます。

また、各手術のメリット・デメリットについても解説しますので、参考にしてみてください!

ワキガの手術法①:剪除(せんじょ)法

剪除法は脇の下のシワに沿って3~5cmほどの切り込みを1~3本入れ、皮膚を返しながらアポクリン腺を除去する手術法です。

アポクリン腺を直接見ながら除去するので、アポクリン腺の取り残しリスクが少ない手術法となっています。

ただし、剪除法は高度な技術を要するため、医師の技術に左右される手術法です。

また、傷跡が残るというデメリットも剪除法にはあります。

剪除法のメリット
  • アポクリン腺の取り残しリスクが少ない
  • 基本的には保険が適用されるので安く手術が受けられる
剪除法のデメリット
  • 手術を担当する医師によっては再発のリスクがある
  • 技術のあるクリニックを探す必要がある
  • 傷跡が残る
  • 4~5日は安静にする必要がある

ワキガの手術法②:皮下組織削除法(イナバ式)

稲葉クリニックの稲葉益巳医師が開発したワキガ手術法が皮下組織削除法(イナバ式)です。

皮下組織削除法ではキューレットと呼ばれる耳かき状の器具とローラー、この2つを組み合わせた専用器具でアポクリン腺を削り取ります。

皮下組織削除法ではより皮膚に近い部分までアポクリン腺を削り取ることができるので、アポクリン腺の取り残しが少ない手術法となっています。

皮下組織削除法のメリット
  • アポクリン腺をきれいに取り除ける
  • 1cmほど切開するだけなので傷跡が目立ちにくい
皮下組織削除法のデメリット
  • アポクリン腺の取り残しも可能性としてはある
  • 医師の技術に左右される
  • 3日ほど入院する必要がある
  • 1週間ほど脇の固定や圧迫をして安静にする必要がある
  • 基本的には保険が適用されない

ワキガの手術法③:超音波吸引法

超音波吸引法は超音波の振動エネルギーでアポクリン腺を破壊しつつ、吸引も同時に行う手術法です。脇に数mmの穴を開ける程度なので、傷跡が小さく済みます。

ただ、超音波吸引法もアポクリン腺の取り残しの可能性はどうしてもあります。

超音波吸引法のメリット
  • 傷跡が小さくて済む
超音波吸引法のデメリット
  • 数日間は脇を固定して安静にする必要がある
  • アポクリン腺の取り残しやワキガ再発のリスクがある
  • 基本的には保険が適用されない

ワキガの手術法④:PMR法

PMR法では脇に数mmの穴を開けておおまかに汗腺を取り除き、仕上げにSCカニューレと呼ばれる細い管でアポクリン腺を吸引します。

一般的な吸引法の手術で使われるのは通常サイズのカニューレです。

それに対しPMR法ではより細いSCカニューレを使うので、細かい汗腺も取り除けるということなんですね。

ただ、PMR法もアポクリン腺の取り残しの可能性はどうしてもあります。

PMR法のメリット
  • 細かいアポクリン腺も取り除ける
  • SCカニューレはカバー付きで皮膚を傷付けない
PMR法のデメリット
  • アポクリン腺の取り残しの可能性がある
  • 効果は医師の技術に左右される
  • 1週間ほどは脇を固定して安静にする必要がある
  • 保険が適用されない

ワキガの手術法⑤:皮下組織掻爬(そうは)法

皮下組織掻爬法は脇の下に2~3cmほどの切り込みを入れ、キューレットと呼ばれる耳かきのような器具でアポクリン腺を掻き出す手術法です。

脇の下の切り込みが小さくて済むので、傷跡が小さく済むというメリットがあります。

ただ、切り込みが小さいので、アポクリン腺を直接見ながら手術することはできません。

つまり、皮下組織掻爬法ではアポクリン腺がきちんと除去できているかを確認できないということなんですね。

なので、皮下組織掻爬法による手術ではアポクリン腺の取り残しの可能性がどうしても高く、ワキガが再発してしまう可能性も高くなってしまいます。

皮下組織掻爬法のメリット
  • 傷跡が小さくて済む
皮下組織掻爬法のデメリット
  • アポクリン腺の取り残しの可能性が高い
  • 神経や血管を傷つけやすい
  • 保険が適用されない

ワキガの手術法⑥:皮下組織吸引法

皮下組織吸引法は脂肪吸引のようにアポクリン腺を吸引する手術法です。脇に数mmの穴を開け、そこにカニューレと呼ばれる管を差してアポクリン腺を吸引します。

ただ、皮下組織吸引法はアポクリン腺を直接見ながら吸引する手術ではありません。なので、アポクリン腺を取り残す可能性はどうしても高くなってしまいます。

結果的にワキガ再発のリスクも高くなってしまうということなんですね。

皮下組織吸引法のメリット
  • 傷跡が小さくて済む
  • 入院の必要がない
皮下組織吸引法のデメリット
  • アポクリン腺を取り残す可能性が高い
  • 医師の技術に左右される
  • 基本的には保険が適用されない

手術以外の4つのワキガ治療の費用も比較!

おすすめ度 保険適用 費用
ビューホット 自由診療:30万円程度
ミラドライ 自由診療:35万円~
電気凝固法 自由診療:8万円程度
ボトックス注射 保険診療:15,000円程度
自由診療:5万円程度

ここまでワキガ手術の種類と費用について紹介してきましたが、ここからはワキガ手術以外の治療法の費用についても紹介します。

ワキガ手術のメリット・デメリットを読んで、もしかしたら手術に対して抵抗を感じたかもしれません。

  • 再発のリスクが高そう…
  • 身体への負担が大きそう…
  • 傷跡が残るのはちょっと…

なので手術以外の治療という選択肢についても見ていきましょう!

手術以外のワキガの治療法①:ビューホット

ビューホットの治療では脇の下に針を刺して、高周波による熱でアポクリン腺を破壊します。

針を刺す治療なので傷跡が残る心配がなく、治療時間が片脇10分程度と短いのが特徴です。

ビューホットはピンポイントでアポクリン腺を破壊するので、ワキガへの効果が高い治療法と言えます。

ビューホットのメリット
  • 切開しないので傷跡が残らない
  • 治療時間が短く患者への負担が少ない
  • 治療後は安静にする必要がなく、すぐに日常生活に戻れる
  • ワキガへの効果が高く、再発のリスクが低い
ビューホットのデメリット
  • 自由診療なので費用が高額

手術以外のワキガの治療法②:ミラドライ

ミラドライは脇の上からマイクロ波を当ててアポクリン腺を破壊する治療法です。ワキガへの効果も高く、その効果は半永久的に続きます。

ミラドライは傷跡が残らない治療法として、ここ最近注目を集めている治療法です。

ミラドライのメリット
  • 傷跡が残らない
  • 効果は半永久的に続く
  • 治療後数日で普段の生活に戻れる
ミラドライのデメリット
  • アポクリン腺を破壊しきれなかった場合は再発の可能性もある
  • 自由診療なので費用が高額

手術以外のワキガの治療法③:電気凝固法

電気凝固法は電極針を脇に刺し、毛根に電流を流すことでアポクリン腺を凝固させてしまう治療法です。

臭いの軽減が期待できるのはもちろんですが、電気凝固法はそもそも脱毛法として考案されたものなので、脱毛効果も期待できます。

ただ、1回の治療で軽減できる臭いはわずかなので、軽度以外のワキガの人は複数回治療を受けないと臭いが改善されない可能性が高いです。

また、重度のワキガの人では臭いを完全になくすことは難しいかもしれません。

電気凝固法メリット
  • 切開の必要がなく治療跡が残らない
  • 治療後は安静にする必要がなく、すぐに普段の生活に戻れる
  • 脱毛効果も期待できる
  • 治療時間は30分ほどと短い
電気凝固法のデメリット
  • ワキガへの効果は低い
  • 臭いを軽減させるために複数回の治療が必要
  • 複数回の治療を受けることで結局は高額な治療費になる

手術以外のワキガの治療法④:ボトックス注射

ボトックス注射はエクリン腺から出る汗を抑える治療法です。汗を抑えることで菌の繁殖が抑えられ、臭いの軽減が期待できます。

また、治療費は5万円ほどと比較的安く、保険が適用されれば15,000円ほどで治療も受けられます。

ただし、ボトックス注射の一番の問題点は、ワキガの主な原因であるアポクリン腺から出る汗は抑えられないということ。

さらに効果が3~6ヶ月しか続かないのも大きなデメリットです。

実は効かない?ボトックス注射のわきがへの効果を調べた結果…

このようなデメリットを考えると、ボトックス注射でのワキガ対策はあまりおすすめはできません。

ボトックス注射のメリット
  • 治療跡が残らない
  • 治療後すぐに普段の生活に戻れる
  • 保険が適用されれば治療が安く受けられる
ボトックス注射のデメリット
  • アポクリン腺の汗は抑えられない
  • 効果の持続期間は3~6ヶ月なので、定期的に注射を打つ必要がある
まとめ

今回はワキガ手術の費用や手術以外のワキガ治療の費用について紹介してきました。

いろいろな手術や治療を紹介してきましたが、どの手術や治療を選んでもデメリットがあるのがわかったと思います。

  • 保険適用になる手術は傷跡が大きく残る。
  • 傷跡が小さく済む手術は保険適用外で費用が高く、再発の可能性も高い。
  • ボトックス注射は保険が適用されるけど効果はイマイチ。
  • ボトックス注射以外の治療は効果が高いけど、保険適用外で費用が高額。

結局のところ手術や治療では費用や効果、再発のリスクのうち、どれかを妥協しなければならないということになります。

なので、どの部分を妥協するか?というのをよく考えながら、手術や治療を検討してみてください。

ちなみにもし今回の記事を読んで「手術や治療はちょっと…」と思ったなら、別のワキガ対策法を検討してみてはいかがでしょうか?

ワキガ対策は手術や治療以外にも、コストをかけずにできる方法がたくさんあります。

当サイトでは13個のワキガ対策法について紹介していますので、よければこちらも参考にしてみてくださいね。

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