メイクアップをする方なら、毎日のように行うクレンジング。
ただ、そのクレンジング方法、すっかり自己流になってませんか?
もしかしたらあなたのそのクレンジング方法は、5年後10年後のお肌をボロボロにしてしまうNGな方法かも?
今回は、1年後の肌が見違えるようになる、正しいクレンジング方法をご紹介します。
目次
マツエクつけてる人も必見!もっとも基本的なクレンジングのやり方
まずはもっとも基本的なクレンジングの手順をご紹介します。
- 正しいクレンジングの手順
-
- 手や顔の水分をあらかじめタオルなどで取っておく
- アイメイクを事前に落とす
- 既定の量のクレンジング料を手にとる
- メイクの濃い部分から順番になじませる
- 20~30回ぬるま湯ですすぐ
1.手や顔の水分をあらかじめタオルなどで取っておく
化粧品はファンデーション等も含めてその成分が油性成分です。そのため、水をはじき、油に溶けます。
クレンジングは配合されている油性成分によってメイクアップ化粧品を浮かせますので、
汗をかいていたり手が濡れてしまった場合は、
- ワンポイントアドバイス
- 最近は「濡れた手でも使える」というクレンジングが登場してきていますが、その場合も洗浄力を最大限に高めたい場合は、乾いた手・顔で使う方が良いです。詳しいメカニズムは「これをやったら肌がぼろぼろに!クレンジングのやり方でNGな行動はこの4つ!」で紹介しています。
2.アイメイクを事前に落とす
メイクの中で最も落ちにくいアイメイクは事前に落としておくと、クレンジング料を肌にのせている時間が短くなり、肌への負担も減らせます。
指で洗う場合は優しくくるくると
また、アイラインなど指では落としにくい細かな場所は、
とにかくアイメイクは落ちにくいのでうっかりごしごしこすってしまいがちですが、肌が薄くやわらかい部分なので強い力はNG!
指でも綿棒でも優しくオフすることが大切です!
- ワンポイントアドバイス
- マツエクを付けている人はこのステップは特に注意!まつ毛の毛の流れに沿って、やさしくクレンジングをなじませましょう。テレビCMのようにくるくると回すようになじませると、マツエクが取れやすくなります。マツエクを付けている人は特に、優しく丁寧に落としましょう。
3.既定量のクレンジング料を手にとる
クレンジング製品には
が設定されています。基本的にはその量を守って使用しましょう。ただし、顔の表面積やメイクの濃さは個人差があるため、場合によっては既定量では足りない場合もあります。その場合は、
- ワンポイントアドバイス
- クレンジングを顔になじませているときに「重いな」「すべりが悪いな」と感じたらそれは量が足りないサイン。摩擦で肌を傷めてしまうので、クレンジングの途中でも量を足してたっぷり使いましょう。
4.メイクの濃い部分から順番になじませる
メイクの濃い部分はクレンジングが浸透するのに時間がかかります。そこで、クレンジングを顔にのせる場合は、
一般的には、
- アイメイク
- Tゾーン
- 頬、顔の輪郭、首回り
の順でなじませていくと良いでしょう。
手順2で説明したとおり、アイライナーやマスカラがばっちりついている場合は、事前に部分オフしておくと肌への負担が最小限になりますよ。
- ワンポイントアドバイス
- なじませる時間は30秒~1分程度が理想です。ナチュラルメイクの方はこのなじませの時間が少ない傾向にありますが、しっかりとクレンジング料でメイクを溶かし出すために、最低でも30秒は指の腹を使ってなでるようになじませましょう。
5.20~30回ぬるま湯ですすぐ
最後に、30度程度のぬるま湯でたっぷりすすぎます。
これも、普段メイクが薄付きの人は回数が少ない傾向がありますので、しっかりと何度もすすぐように心がけましょう。
- ワンポイントアドバイス
- すすぎは流水や洗面器にお湯をためた状態で、手でお湯をすくって行います。決してシャワーを直接顔にあててはいけません。肌をいためる原因になります。また、40度近くある高温のお湯ですすぐのも乾燥の原因になりますので、温度にも注意が必要です。
種類別!クレンジングのやり方の注意点
最近はクレンジングもオイル系やジェル系など、かなり種類が豊富になり、いろいろなクレンジングを試したことがある人も多いのではないでしょうか?
実は、クレンジングは種類によって、入っている成分や特徴が異なります。
よって、それぞれのクレンジングに合った使い方をしてあげることで、機能を最大限に引き出してあげることができるのです。
ここでは、クレンジングの種類別に、使用するときの注意点を紹介していきます。
- クレンジングの種類別に解説
オイル系クレンジング~正しいやり方・注意点
オイル系クレンジングを使用する場合の正しいやり方・注意点は以下のとおりです。
- オイル系クレンジングを使う時の注意点
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- 必ず乾いた手・顔に使用すること
- たっぷりの量で使用すること
- 洗浄力が最も高いので乾燥が気になる時期は使用をひかえること
オイル系クレンジングは油性成分のため、もともと、油性成分であるメイクとのなじみがとてもよく、
オイル系クレンジングの機能を最大限に引き出すためには、メイクとなじませる前に水と結合してしまうのを防ぐ必要があります。
オイルクレンジングを濡れた手にとると、白く濁ったことがありませんか?
あれは、水と結合して乳化してしまった状態であり、こうなるとせっかくの洗浄力が弱まってしまうのです。
必ず乾いた手、顔に使用しましょう。
また、オイル系クレンジングはさらさらとした質感で顔に塗った時の厚みがないため、使用量をケチってしまうと肌との摩擦が大きくなり、小じわなどエイジングトラブルの原因になります。
肌の上をするすると滑るくらいの量を使って、やさしくメイクを浮かすことが大切です。
さらに、洗浄力が高いので、乾燥する時期に使い続けると、あなたの肌質によっては水分や油分が奪われ過ぎてしまいゴワゴワ肌になってしまうことも。
乾燥肌、敏感肌の方は、空気が乾燥しやすい秋冬は使用をひかえた方が良いでしょう。
オンナの教科書では、肌に優しいオイルクレンジングを特集しています。秋冬でもオイルクレンジングを使いたい!という人は、是非以下の記事も参考にしてくださいね!
ジェル系クレンジング~正しいやり方・注意点
ジェル系クレンジングを使用する場合の正しいやり方・注意点は以下のとおりです。
- ジェル系クレンジングを使う時の注意点
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- 濡れた手OKでも乾いた手・顔に使用すること
- ジェルの厚みを利用してやさしくなでるようにメイクとなじませること
- 界面活性剤などのアレルギーに注意すること
ジェル系クレンジングは、大別すると油系ジェルと水系ジェルの2種類に分かれます。
引用:小西さやか(2016年)『日本化粧品検定1級対策テキスト』主婦の友社
油系ジェルは成分的にはオイル系クレンジングと似ており基剤が油性成分でできたジェルです。
水系ジェルは油性成分が少なく、その代わりに界面活性剤が多く配合されています。
まず、いずれも乾いた手・顔に使用することで機能を最大限に引き出せます。
これはオイル系クレンジングで説明したのと同様、メイクとなじませる前に水と結合してしまうと洗浄力が落ちるためです。
ジェル系クレンジングの中には「濡れた手・顔もOK」とうたっているものがいくつかありますが、その場合でも乾いた手・顔に使用する方がしっかりメイクを落とせるでしょう。
また、顔にのせたあとはジェルの厚みを利用して顔表面をすべらせるようにやさしく指を動かすのがポイント.
摩擦が大きいとエイジングトラブルの原因になりますので、ゴシゴシこすらずメイクを溶かし落とすつもりでなじませましょう。
さらに、水系ジェルクレンジングは油性成分が少ない分、界面活性剤が多く含まれる傾向があります。
界面活性剤にアレルギー反応が出る方は使用されている成分をよくチェックし、心配であれば、二の腕の内側など皮膚のやわらかいところでテストしてから使用することをおすすめします。
オンナの教科書では、おすすめのジェル系クレンジングも特集しています。
人気のクレンジングを知りたい方は、是非こちらの記事も参考にしてみてください。
ミルク系クレンジング~正しいやり方・注意点
ミルク系クレンジングを使用する場合の正しいやり方・注意点は以下のとおりです。
- ミルク系クレンジングを使う時の注意点
-
- 濡れた手OKでも乾いた手・顔に使用すること
- たっぷりの量で使用すること
- 洗浄力が弱いので濃いメイクをした日の使用は控えること
乳液上の
ミルククレンジングも、「濡れた手でもOK」となっているものがありますが、上記オイル系クレンジング、ジェル系クレンジングと同様、洗浄力を一番高めるためには乾いた手や顔に使うのが正解です。
また、これもオイル系クレンジングと一緒で、量が少ないとすべりが悪く摩擦が起きやすいので、たっぷりの量で使用する必要があります。
また、ミルククレンジングは油性成分が少なく洗浄力が弱いため、濃いメイクをした場合は、一度のクレンジングで落ち切らないことがあります。
何度もファンデーションを重ねたり、ばっちりアイメイクをした日などは、洗浄力の強いオイル系クレンジングで落とすことをおすすめします。
拭き取り・ローション系クレンジング~正しいやり方・注意点
ローション系クレンジングを使用する場合の正しいやり方・注意点は以下のとおりです。
- ローション系クレンジングを使う時の注意点
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- 使用後に必ず洗顔をすること
- 拭き取りタイプの場合はごしごしと肌をこすらないこと
- 洗浄力が弱いので濃いメイクをした日の使用は控えること
まず、洗浄力の弱さから、クレンジングだけでは汚れを落としきれない場合が多いので、必ずそのあとに洗顔料での洗顔をしてください。
クレンジングで流しきれなかった汚れを落とすことができます。
特に拭き取りタイプのクレンジングの場合は、メイク汚れが取り切れないことも多いので、洗顔は忘れてはいけません。
また、拭き取りタイプのクレンジングは、ついお肌の上をぐーっと力を入れてごしごしとこすってメイクを落としてしまいがち。
ですがこれはいわずもがなNG。
摩擦は小じわなどの原因になるので、やさしくなでるように拭き取るのがポイントです。
さらに、ミルククレンジングと同様、洗浄力が弱いため、濃いメイクをした日には使用しない方が賢明です。
しっかり洗浄力のあるオイル系クレンジングを使うと良いでしょう。
これをやったら肌がぼろぼろに!クレンジングのやり方でNGな行動はこの4つ!
ここでは、クレンジングをするときに、ついあなたもやってしまいがちなNG行動を4つほど紹介します。1つでも思い当たる節がある方は、今日のクレンジングから1つでも改善しましょう!
- クレンジングのNG行動
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- 濡れた手・顔に使う
- クレンジング料をケチる
- ごしごしとこする
- 熱いシャワーで流す
NGなクレンジングのやり方①濡れた手・顔につかう
引用:小西さやか(2016年)『日本化粧品検定1級対策テキスト』主婦の友社
ここまで再三紹介してきましたが、あらためて、今お持ちの
上図のように、クレンジングはメイクとなじんだ後、界面活性剤の力を借りて水と結合し、洗い流すことができるようになります。
しかし、メイクより先に水と結合してしまうと洗浄力が落ち、本来の力を発揮できないのです。
しっかりとメイクを落とすためにも、手や顔が濡れている場合はしっかりとタオルでふき取ってからクレンジングをしましょう。
NGなクレンジングのやり方②クレンジング料をケチる
クレンジング料をケチると汚れが落ち切らないだけでなく、肌の摩擦も大きくなり、数年後に小じわやシミが発生する原因になります。
既定量を守ることは当然ですが、使用していて「すべりが悪い」と感じた場合は途中でも良いのでクレンジング料を足して使用することをおすすめします。
NGなクレンジングのやり方③ごしごしとこする
汚れを一生懸命落そうと、クレンジング料をごしごしとこすってしまうことはありませんか?特にアイメイクをする目の周りや、脂ぎった小鼻周りなどは、どうしてもごしごしこすって一気に落としたくなりますよね。
でも、これもNGです。
摩擦は小じわやシミの原因になります。ましてやクレンジングのように毎日行うことであれば、ごしごしの回数が積み重なって、数年後のお肌に負の遺産としてあらわれてきます。
クレンジング料をクッションだと思い、
NGなクレンジングのやり方④熱いシャワーで流す
意外と多いのがシャワーでの洗い流しです。しかも40度近いお湯で洗い流している人、いませんか?
これはいわずもがなNGです。
特にクレンジングは、油分と水が乳化することによって洗い流すことができるのですが、シャワーで一気に水をあててしまうと乳化する時間がなく、せっかく浮いた汚れがきれいに落ちないことも。
また、シャワーが肌を刺激してしまうので、エイジングトラブルの原因にもなります。
さらに、
シャワーは使わないまでも、もっと高温のお湯で洗っている人は多いのではないでしょうか?
30度のお湯は思ったよりもぬるく感じるもの。乾燥を防ぐためにも洗い流すお湯の温度には十分に注意しましょう。
ホホバオイルやオリーブオイルをクレンジングとして使用するときのやり方・注意点
最近、100%のホホバオイルやオリーブオイルをクレンジングとして使用する人も増えているようです。
自然派志向の方や、敏感肌の方など、本来は保湿用として販売されているオイルを、クレンジング代わりに使用しているとのこと。
ただし、ホホバオイルやオリーブオイルは、100%油性成分であり、界面活性剤は含まれていないため、メイクを浮かせることはできても、洗い流すことはできません。
ホホバオイルやオリーブオイルを使用する場合は、
これをしないと、浮いたメイクがそのまま顔に残り、吹き出物などの原因になります。
編集部では、ホホバオイルを使ったクレンジングにチャレンジした体験を記事にまとめましたので、気になる方は是非こちらも参考にしてみてください♪
クレンジングと洗顔はやり方が違うの?
クレンジングと洗顔はもともとその役割が異なります。
- クレンジングと洗顔の役割の違い
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- クレンジング:メイクアップ化粧品を落とす
- 洗顔:肌の古い角質を落とす
最近は、クレンジング後に洗顔が不要な「ダブル洗顔不要」のクレンジングがかなり増えてきていますが、本来は上記のように役割が異なるため、特に30代以降、ターンオーバーのスピードが落ちてくる年代では、クレンジング後はしっかりと洗顔し、たまった古い角質を落としてあげることが大切なんです。
では、クレンジングと洗顔は、そのやり方に違いはあるのでしょうか?
結論から言うと、大きな違いはありません。
ただ、以下のような事を意識して洗顔すると肌への負担を最小限にできるでしょう。
クレンジングのやり方・心構え
- クレンジングのやり方・心構え
- クレンジングはクレンジング料にメイクを「なじませる」「溶かしだす」イメージで使いましょう
クレンジングで落とすのは、あくまでもメイクアップ化粧品です。
ゴシゴシこすって肌の角質まで落とそうとするのではなく、あくまでも肌の上にのっているメイクだけをなじませ、溶かしだし、落としきるイメージを持って使うと良いでしょう。
洗顔のやり方・心構え
- 洗顔のやり方・心構え
- 洗顔は洗顔料をしっかりと泡立て、泡で角質をからめとるイメージで使いましょう
すでにクレンジングで肌から汚れが浮いているので、洗顔の時には洗顔料の泡で、角層の表面にあるよごれや古い角質をからめとるイメージで使うと良いでしょう。
ふわふわの泡を肌の上に置けば、
あなたの毎日のクレンジングを振り返ってみて、ここまで紹介してきた正しいクレンジングのルールをどのくらい守れていましたか?
毎日の忙しい時間の中で、なるべく時間をかけずに行いたいクレンジングですが、スキンケアの基本はクレンジングからと言われるほど、お肌の健康にとって一番重要なステップなんです。
なぜなら、ここで洗い残しがあったり、肌に過度な負担をかけてしまうと、このあとにのせる基礎化粧品が機能しなくなるから。
いくら良い化粧水を使っても、高価な美容液を塗っても、ベースのお肌の状態が悪ければしっかり成分が浸透しません。
今回オンナの教科書では、特別なアイテムは使わず、1本のクレンジングと日々の心がけでできる正しいクレンジング方法をご紹介しました。
そこからあなたの美肌ライフが始まるはずですよ。