オリーブオイル、ココナッツオイル、アーモンドオイルなど、今、植物性のオイルが話題ですね。その中でも特に注目を浴びているのがホホバオイルです。
ヒトの皮脂の分子構造とよく似ており、肌にすーっとなじむ保湿剤ということでとても人気なのですが、どうやらホホバオイルをクレンジング料として使用している人もいるのだそう。
ただ、リサーチしてみると、これはやばい!というような間違った使い方をしている人も多く、肌トラブルの原因になるおそれも。
今回は、ホホバオイルを使ったクレンジングについて完全レポート!
実際にホホバオイルでクレンジングをしてみたり、ホホバオイルでクレンジング料を手作りしてみたり、さらに、世の中にあるホホバオイルに関するウソ・ホントを検証したり、とにかくあらゆることをリサーチしてみました。
ホホバオイルでのクレンジングに興味がある方は、重要なこともたくさん盛り込んでいますので、是非最後までじっくりお読みくださいね。
目次
ホホバオイルでクレンジングは科学的に可能なのか?
もともと保湿用として使われているホホバオイルをクレンジングで使用することはできるのでしょうか?
結論から言うと△です。
ファンデーションなどのメイクアップ化粧品は油性成分のため、同じ油性成分であるホホバオイルで溶かし、浮かせることはできます。
しかし、それをそのまま水で洗い流すことはできません。
通常のクレンジング料には油と水を結合させるための「界面活性剤」が入っているため、浮かせたメイクを水で洗い流すことができるのですが、100%のホホバオイルには水と結合できるものが一切入っていないため、そのまま洗い流すことができないのです。
参考:小西さやか(2016年)『日本化粧品検定1級対策テキスト』主婦の友社
よって、ホホバオイルだけでは完全なクレンジングはできないのです。
“ホホバオイルでクレンジング”の正しい方法
では、「ホホバオイルでクレンジングしています」という人は、最後にどうやって洗い流しているのでしょうか?
答えは簡単。
具体的には、以下の流れがホホバオイルでクレンジングする際の、正しい手順です。
- ホホバオイルでの正しいクレンジング方法
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- ホホバオイルを顔全体になじませる
- コットンやティッシュなどで浮いたメイクを軽くふき取る
- 洗顔料で残った汚れを洗い流す
この方法であれば、顔に汚れを残すことなく水で洗い流せますね。
【実体験】無印良品のホホバオイルでクレンジングをしてみました
さて、机上の理論はわかったので、さっそくですが体験してみました!
今回は、比較的安く手に入る無印良品のホホバオイルを使って、いろいろなクレンジングにチャレンジしてみますね。
普段のナチュラルメイクはホホバオイルでクレンジングできるのか
まずは普段のメイクが落ちるかどうかやってみます。
気持ちたっぷりめに手にとりました。
では、顔になじませます。
するすると伸びて気持ちいいですし、通常のクレンジングオイルとあまりテクスチャーは変わらないので、感触的にはいつも通りという感じですね。
では、かるくティッシュオフします。
ちなみに、この状態で水で洗い流そうとすると…
当たり前ですが手はこんな感じで水をはじいてしまいますし、
顔はメイクを落とすどころではなく、思いっきり脂ぎっていて気持ち悪い状態。もちろん水をはじいていて悲惨な感じです。
では、洗顔料で洗っていきますね。
今回は洗顔料としても使用できる編集部おすすめのクレンジング、アマランスのマイルドクレンジングジェルを泡立てて使ってみます。
ただ、手が脂ぎっているので、まずはジェル状のまま手だけ洗って、そのあと、洗顔料を泡立てますね。
このまま泡を顔にのせて通常の洗顔を行いましたよ。
手も顔も、さっきのギトギト状態からは復活!
ただ、ヌメヌメ感が顔に残っている感じがあって、すっきり落ちているとは言い難い状態です。さわるとべとっとしているのでこれが気持ち悪いと感じる人もいるかもしれません。
もっと洗浄力の高い洗顔料を使えば、もう少しさっぱりと落とせたのかな?なんだかすっきり落ちたとは言えないですね。
ちなみに、化粧水を付ける直前にいつもとは違う肌のツッパリ感が…。
なぜ?オイルのせい?洗顔料のせい?アマランスはいつも単体で使っているのですが、単体で使った時はこんなツッパリ感はないんですよね…。不思議です。
一応、ホホバオイルと洗顔料でメイクが落とせることはわかりましたが、洗い上がりはやっぱり通常のクレンジングの方が断然いいですね。
特に、最近登場しているいいオイルクレンジングを使えば正直ここまでつっぱりません。
配合成分がしっかり計算されてはいっている既製品には洗い上がりはかなわないという感想でしたよ。
ウォータープルーフマスカラはホホバオイルでクレンジングできるのか
次はウォータープルーフのマスカラがホホバオイルで落ちるのか実験してみます。
今回使用するのが、ヒロインメイクの「天まで届け!マスカラ」シリーズのロングカール。スーパーウォータープルーフで1日中にじみを防いでくれる超強力タイプなので、これが落ちれば十分な実力があると言えるでしょう。
マスカラを付けた状態で1日過ごし、夜のクレンジングにチャレンジしてみました。
さっそく手にとってアイメイクと一緒になじませてみましたが、マスカラは全く落ちません。
写真を見ても、ぽろぽろと繊維が落ちてくる感じもないですし、黒く溶けるような感じもありませんよね。
私の目が悪いのかなと思い、念のため軽くティッシュオフしてみたのですが…
ティシュにも全然付いてきません。ホホバオイルでは全くマスカラは浮いていないということですね。
この後ダヴのビューティーモイスチャーという泡洗顔料で洗い流してみましたが…
わかりますか?まだダマになってまつ毛についています。
ウォータープルーフマスカラはホホバオイルでは落とせないということがわかりましたよ。ちなみに一般的な洗顔料でも落とせないので、洗浄力のあるクレンジングでしっかり落とさないとダメということですね。
ウォータープルーフの日焼け止めはホホバオイルでクレンジングできるのか
次に、ウォータープルーフの日焼け止めがホホバオイルで落とせるのか実験してみます。
選んだのは、日焼け止めと言えばコレ!の「アネッサ」しかも、アネッサの中では一番の耐水性を持つパーフェクトUVアクアブースターを選びました。
顔にも使えるのですが、今回はよりわかりやすいように手で実験してみますね。
手の甲にまんべんなく塗ってみました。試しにどのくらい水をはじくかというと…
完全にはじいてます。かなりのウォータープルーフです。
では、ホホバオイルでクレンジングしてみますね。
少したっぷり目にとり、日焼け止めの上をくるくると回してなじませます。この時点では日焼け止めが浮き上がってくる感じはあまりありませんでした。
軽くティッシュオフもしておきます。
洗顔料は先ほどマスカラの実験でも使ったダヴのビューティモイスチャーという泡タイプのものを使っていきます。
くるくると優しくなじませて、洗い流してみましたが…
わかりますか?
残念ながら落ちてません。
日焼け止めをつけていない右手と比較してみると少しわかりやすいかもしれませんが、日焼け止めを塗っている左手の方が規則的に水をはじいています。
ホホバオイルではウォータープルーフの日焼け止めは落とすことができないみたいですね。
ちなみにこの後、いろいろなクレンジング料で実験してみたのですが、なかなかすっきり落とせるものがありませんでした。
アネッサ最強!と思いながらふとパッケージを見ると、
「せっけんでスルリと落ちる」と書いてあるのを発見!手洗い用の固形石鹸で試してみたところ、すっきり落とせました。
顔に付けた場合は手洗い用の石鹸というわけにはいかないので、顔用の石鹸や洗浄力の高いクレンジングオイルなどでしっかり落とす必要がありそうです。
番外編:マツエクをしているときにホホバオイルでクレンジングできるのか
マツエクを装着していると、オイル系クレンジングはNGとされています。理由は、マツエク装着時に使用する接着剤が油性成分によって溶けてしまうことがあるのだそう。
では、マツエク装着時にはホホバオイルでクレンジングをしても大丈夫なのでしょうか?
結論は△です。
結局はマツエクで使用されている接着剤との相性の問題なので、使っても大丈夫な場合(接着剤がホホバオイルに耐えられる場合)もあれば、NGな場合(接着剤がホホバオイルに溶けてしまう場合)もあるということなんです。
ただし、ホホバオイルは油性成分なので、原則に基づけばNG。使わない方が安心です。
どうしてもマツエク装着時にホホバオイルでクレンジングをしたい場合は、アイリストさんに相談してみると良いでしょう。
【実験】ホホバオイルでクレンジング料を手作りしてみました
ホホバオイルでのクレンジングは最後に洗顔料でオフしなければならないので、ひと手間増えて面倒ということから、どうやらクレンジングを手作りしている人がいるようなのです。
そこで今回、そのレシピにしたがって編集部でも手作りホホバオイルクレンジングを作ってみました。
そのレシピがこちらです。
- ホホバオイルクレンジング手作りレシピ
- ホホバオイル:ポリソルベート80
= 5(または4) : 1
ポリソルベート80というのは手作りコスメではよく使われる乳化剤の1つです。いわゆる水と油を結合してくれる界面活性剤ということですね。
一般人でも手に入る化粧品原料で、編集部も楽天で数百円で購入しましたよ。
それではさっそく作ってみます。
まずはホホバオイルを計ります。
わかりやすいように約5mlとり、容器に入れました。
次にポリソルベート80を計ります。
こちらは1mlをとり、容器に混ぜます。
軽く容器を振ってみると…
白く濁りましたね!
ではこの状態で通常のクレンジング剤として使ってみます。
だいたい半分くらいの量を手にとり、30秒ほど顔になじませ、ぬるま湯ですすぎました。
すると…
洗顔料なしでしっかり洗い流すことができました。
これなら洗顔料を別で用意しなくていいので、確かに楽ですね。
さらに、上記のように別途洗顔料を使った時よりもかなりさっぱりと落とせました。べたっと残るような感じもほぼありません。
ただ、手作り洗顔料には防腐剤等が一切入っていないので、作り置きが難しいのが難点です。洗顔前につくる手間を考えると、洗顔料で洗い流す手間の方が少ないような…。どちらを取るかは人ぞれぞれですね。
ちなみに、洗顔後少し時間を置くとやっぱりあのツッパリ感を感じてしまいました。ホホバオイル、私の肌質にはクレンジング料としての使用は合わないのかも?
保湿剤としては重宝しているのですが、クレンジングとしての使用はやめておこうかなというのが正直な感想です。
ホホバオイルクレンジングの落とし穴|よくある3つの噂を徹底検証
ホホバオイルでクレンジングしようという皆さんは、どうして通常のクレンジングではなくホホバオイルを使ってクレンジングをするのでしょうか?
その理由としてよくあげられる3つの解を、今回は徹底検証!
それって本当?な噂をリサーチしてみましたよ。
- ホホバオイルクレンジングの3つのうわさ
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- ホホバオイルでのクレンジングは肌への刺激や負担がなく敏感肌にも使える!?
- ホホバオイルでのクレンジングは洗顔しないから肌の水分を奪わない!?
- ホホバオイルでのクレンジングはニキビ肌に効果あり!?
①ホホバオイルでのクレンジングは肌への刺激や負担がなく敏感肌にも使える!?
まず一つ目は「ホホバオイルでのクレンジングは肌への刺激や負担が少ないので、敏感肌の人にも使える」というもの。
結論から言うと、判定は△です。
確かにホホバオイル自体は人間の皮脂成分と似た構造であるため、特に化学製品に弱い敏感肌の方が、
使っていることがあるようです。では、保湿目的ではなく、クレンジング料として使用する場合も同様なのかというと、そこは疑問を持たざるを得ません。
1.ホホバオイルでは汚れを落としきれない可能性があるから
まず1つ目に、ホホバオイルは100%の油性成分ですので、通常のクレンジング剤に含まれている、汚れを吸着する成分や水と結合して洗い流せる成分は入っておらず、きちんとメイクを落とせない可能性があるのです。
万が一洗い残しがあればその汚れが肌の上で酸化してしまうため、それが吹き出物や赤みとなって悪影響を及ぼしてしまうでしょう。敏感肌の方であればなおさらそのリスクは高くなります。
2.ホホバオイルクレンジングは最終的に洗顔料が必要だから
また2つ目に、ホホバオイルクレンジングは最終的には界面活性剤入りの洗顔料で洗い流す必要があります。
せっかくホホバオイルで優しくメイクを浮かせたつもりでも、洗顔料の洗浄力の強さによっては、必要な油分や水分も奪われてしまうわけで、こうなるとホホバオイルを使用する意味がなくなってしまいます。
3.ホホバオイルクレンジングは乾燥のリスクが高まるから
さらに3つ目として、洗い上がりの乾燥がひどくなってしまう可能性もあるということ。
ホホバオイルクレンジングでは、最終的に洗顔料での洗い流しが必要なため、最終的にその洗顔料の洗浄力によって洗い上がりの肌の状態が変わってきます。
たとえば洗顔料の洗浄力が強すぎたり、オイルが落ち切っていないような気がして2~3回と洗顔してしまえば、その分だけお肌が乾燥してしまいますよね。
洗浄成分と保湿成分が絶妙なバランスで配合されているクレンジング剤と比較すると、判断を間違えば乾燥のリスクはかなり上がってしまうということになります。
まとめ
以上3つの理由から、クレンジング料としてホホバオイルを使用すると、乾燥を悪化させるリスクが高いことがわかりました。
ホホバオイル自体が刺激が少なくとも、クレンジングの代わりにそれを使用するというのは少し無理があるのかなと感じましたよ。
②ホホバオイルでのクレンジングは洗顔しないから肌の水分を奪わない!?
2つ目の噂は「ホホバオイルクレンジングはメイクを浮かせてそれをコットンやティッシュでオフするだけで良く、水を使って洗い流すわけではないので肌の水分を奪わない」というもの。
判定は、完全なる×です。
そもそもファンデーションなどのメイクアップ化粧品を使用した場合は、1日の終わりにそれを落とす必要があります。メイクアップ化粧品は油性成分ですから、そのままにしておくと皮脂や空気中の汚れと混ざって酸化し、吹き出物やかゆみ・赤みなどの肌トラブルの原因になるのです。
ホホバオイルでメイクを浮かせ、それをティッシュオフしただけでは、汚れはまったく落ちません。そればかりか、油を顔に塗ってそのままにするわけですから、余計に肌トラブルの原因を作り出してしまっています。
いくらホホバオイルそれ自体が酸化しにくいと言っても、メイクと混ざった状態で皮膚の上にのったままになっていれば間違いなく酸化しますしかなり危険です。
ホホバオイルでクレンジングしたければ、そのあとに
水で洗い流さなくて良いというのは言語道断です。②ホホバオイルでのクレンジングはニキビ肌に効果あり!?
最後3つ目の噂は、「ホホバオイルでのクレンジングはニキビ肌に効果がある」というもの。
コチラの判定は△。
そもそもニキビというのは過剰な皮脂が毛穴を詰まらせ、そこで繁殖したアクネ菌が皮脂を酸化させ毛穴周りに炎症が起こったもの。尋常性ざ瘡と呼ばれる皮膚疾患なのです。
対策としては、クレンジングに関して言えば、アクネ菌を退治する洗顔料を使用すること。では、ホホバオイルにアクネ菌を退治する作用はあるのでしょうか?
結論は△です。
よく、ホホバオイルには殺菌作用があるのでアクネ菌の増殖を防ぐという説を見るのですが、その根拠となる論文や研究結果そのものを見つけることはできませんでした。
もともとホホバオイルは保湿剤としての使用がメインのため、一般的にうたわれている殺菌作用、皮脂分泌調整作用も、クレンジングとして使用した場合のものではありません。
「ホホバオイルクレンジングをするようになってからニキビが軽くなった」という口コミが見られますが、ニキビの原因は睡眠不足や栄養不足、便秘なども関連しているので、ホホバオイルクレンジングをしたから軽減されたわけではなく、そちらの別の原因が排除されたから、という理由かもしれません。
ニキビは皮膚疾患であり、本当に治そうと思ったら皮膚科に相談するのがベストです。ホホバオイルの使用についてもお医者さんに相談してみましょう。
また、ニキビについては専用のスキンケア製品を使うのもおすすめです。
しっかりとアクネ菌と戦ってくれる成分が入っているので、ニキビが続いてしまったり数が増えている場合は特に、こういった専用製品を使ってケアしましょうね。
ホホバオイルってそもそも何?成分・本来の使い方を徹底解説
そもそもホホバオイルというのはいったいどんなものなのでしょうか?クレンジングで使用する意外にどのような使い方をするのがベストなのでしょうか?
ここでは、ホホバオイルについて徹底解説!成分や種類、本来の使い方までを紹介します。
ホホバオイルとは?
ホホバオイルとは、カリフォルニアやアリゾナの砂漠に原生する「ホホバ」の種子から抽出されたオイルです。
オイルという名前が付いていますが、厳密にいうとワックスエステル(ロウ)という油性成分です。
オイルとワックスエステルの違いは以下のとおりです。
オイル(油脂類) | ワックスエステル(ロウ類) | |
---|---|---|
化合物 | 脂肪酸+グリセリン(アルコール類) | 高級脂肪酸+高級アルコール類 |
酸化 | 不飽和脂肪酸の酸化により異臭や皮膚刺激が発生 | 化学的に安定しており酸化しづらく長期間保存可能 |
特長 | ・植物のそれぞれの性質を美容・健康の目的に応じて使用する ・うるおいを保ち肌をすこやかにする |
・化粧品を固化する ・化粧品の使用感をよくする ・(ホホバオイルは)ヒトの皮脂成分のワックスエステルと分子構造が良く似ており肌へのなじみがよい |
例 | オリーブオイル、アルガンオイル、ツバキ油、シアバター、ココナッツ油、アーモンド油、馬油など | ホホバオイル、ミツロウ、ラノリン、オレンジラフィー油など |
ホホバオイルがみんなに人気の3つの理由
ホホバオイルがたくさんの人に支持されるのには3つの理由があります。
ホホバオイルは皮脂成分と酷似した分子構造で肌になじみやすいから
ホホバオイルの分子式と人の皮脂の分子式はとてもよく似ており、そのおかげで
植物の中では唯一ホホバだけがこの分子構造をもっており、他のオイルと比べて支持者が多いのもこういった理由からきています。
ホホバオイルは酸化しづらいから
ホホバオイルは上述のとおり、厳密にいうとワックスエステルという分類になります。
ホホバオイルは赤ちゃんやお年寄りにも使えるから
ヒトの皮脂の分子構造に良く似ていることから、
全ての人の肌に合うわけではないのではじめて使用する場合はアレルギー等の注意は必要ですが、そういったものがなければ、肌が本来持つバリア機能を高めてくれるので、敏感肌の人にも支持者が多いのです。
ホホバオイルの種類
実はホホバオイルには種類があるのをご存知ですか?同じ「ホホバオイル」として売られていても、抽出方法が異なると成分も異なるのです。
透明のホホバオイル | ゴールデン(黄金色)のホホバオイル |
---|---|
化粧品やその他の原材料にするために精製して製造される。「ワックスエステル」の効用だけが利用目的になり、その他の成分が取り除かれている。加熱されている。 | 低温圧搾法(30℃以下)でオイルを絞りだし、未精製状態で出荷される。そのためアミノ酸、ミネラル、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEを豊富に含んでいる。 |
今回私が実験で使用した無印良品のホホバオイルは透明で精製されたもの。ビタミンなどの他の成分はほとんど入っていないんですね。その証拠にとても安価で買いやすい価格でした。
一方でインターネットを検索していると、無印良品の何倍もの価格でゴールデンのホホバオイルが販売されています。かかっている手間や入っている成分を考えると、ゴールデンホホバオイルが高価なのも納得ですね。
ホホバオイルのもっとも効果的な使い方
今回の記事では、ホホバオイルをクレンジングとして使用しましたが、本来のホホバオイルの使い方は「保湿」です。
肌は乾燥すると本来持つバリア機能を失い、肌荒れや吹き出物、シミやシワ、毛穴と言ったたくさんのトラブルを引き起こします。肌にとって一番大切なのは保湿なのです。
秋冬の空気の乾燥によるダメージ肌にはもちろん、日焼けでダメージを受けた肌にも有効です。1年中全身の保湿剤として使うことができます。
ゴールデンホホバオイルには、保湿効果以外にも、豊富なビタミン類が入っていますのでそれらの美容効果も期待できます。
まだホホバオイルを使ったことがない人は、安価なものからでいいので、まずは足や手など皮膚の厚い部分から保湿剤として使用してみることをおすすめします。
肌にすっとなじみベトベトしない使い心地なので、春夏でも気持ちよく使えますよ。
ホホバオイルを使ったクレンジングについては、科学的な根拠がない言説、これはお肌に悪いだろうという言説など、都市伝説的な情報が思っていた以上にあることがわかりました。
ただ、さまざまな口コミ情報などを見ていると、みなさん共通しているのは「きれいなお肌を目指す」という目標です。ホホバオイルクレンジングによってお肌をきれいにしたいという思いが、いろいろな形でまことしやかな言説になってしまっているように思います。
それであればなおのこと、間違った使い方をしてお肌に負担をかけてはいけません。
今一度、ホホバオイルクレンジングの正しいやり方を確認しておきます。
- ホホバオイルでの正しいクレンジング方法
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- ホホバオイルを顔全体になじませる
- コットンやティッシュなどで浮いたメイクを軽くふき取る
- 洗顔料で残った汚れを洗い流す
間違っても、洗顔料を使用せずに水だけで洗い流そうとする、またはそもそも洗い流さないなどということは絶対にせず、正しい使い方で使用するようにしましょう。