市販の白髪用ヘアカラーで白髪染めをする習慣がある人は、一度は「染まりすぎてしまった」という経験があるのではないでしょうか?
白髪染めは髪を黒く染める力が強いので、髪の傷み具合や髪質によっては思っていたより染まり過ぎてしまうことがよくあります。
そんな時、「白髪染めしてすぐだけど、髪の色を明るくしたいからブリーチしてもいい?」と疑問に思うかもしれませんね。
答えは「白髪染めした直後のブリーチは避けるべき」です。
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- 髪を明るくするならブリーチじゃないの?なんで白髪染めの後はダメなの?
- 白髪染めした髪の毛を明るくするのにブリーチを使うのがダメなら、代わりにどうすればいいの?
今回のオンナの教科書では、そういった白髪染めとブリーチに関する疑問にお答えしていきます。
目次
白髪染め後にブリーチすると失敗する!理由は?
白髪染めとブリーチを混ぜて使ったり、白髪染めしたすぐ後に「染まりすぎたから」という理由でブリーチを使うのは避けた方が良いです。
その理由は白髪染めもブリーチも両方とも、髪に大変な負担を与える行為なので、染まりすぎたからといって、白髪染めの直後にブリーチをしても、綺麗に脱色できず、髪色がマダラな印象になってしまうことさえあるからです。
白髪染め後ブリーチをするまであけたい期間はどのくらい?
白髪染めをした後にどうしても髪の色を明るくしたくてブリーチする場合でも、使用間隔は最低1週間はあけましょう。
なぜなら、白髪染めした直後の発色は暗めになりやすく、2〜3回髪を洗った後、1週間以内に思っていた茶色に発色することもあるためです。
ブリーチすること自体、髪に大きなダメージを与えるのでオススメはできませんが、1週間以上あけることで、連続して髪にダメージを与えずに済み負担も違います。
白髪染めした髪を明るくするブリーチ以外の3つの具体的方法
白髪染め後にブリーチしようと思うのは、たいていの場合、染まり過ぎてしまったと思った時ではないでしょうか?
そんな時、慌ててブリーチするのは良くないというのは、これまでのお話で分かっても、それでも急いでなんとかしたいのも事実ですよね。
そこで、白髪染めで染まり過ぎてしまった時のために、ブリーチ以外の対処法を3つ紹介します。
- 白髪染めで暗い色に染まり過ぎてしまったとき明るくする方法
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- 脱染剤を使う
- 次に使う白髪染めのカラーからだんだん明るくしていく
- 白髪染めのカラーはなるべく暖色系を選ぶ
順番に詳しく見ていきましょう。
【対策1】白髪染めで染めた色を元に戻したいなら”脱染”がベスト!
白髪染めで暗い色に染まりすぎてしまった髪に特にオススメしたいのが脱染剤です。
市販の脱染剤を使用したり、美容室で「脱染」というメニューを利用したりすることで、髪の傷みをブリーチより小さく抑えながら髪の色を染める前に近い色に戻せます。
脱染ってブリーチとどう違うの?脱染のメリットは?
脱染もブリーチも色を明るくする使用目的は同じですが、ブリーチが髪のメラニン色素を単純に破壊するのに対し、純粋な脱染剤は人工的なメラニンしか脱色しません。
だから、脱染剤はブリーチのように染める前の色より極端に明るくなることはありません。
その分、
市販のおすすめ脱染剤
脱染は美容師さんにお願いしたら美容室でやってもらえますが、実は市販でも脱染剤を買うことができます。
脱染剤の中では、レブロンのカラーリムーバーが一番有名で人気があります。
amazonや楽天市場でも購入できるので、髪が染まり過ぎて困っている人は試してみてください。
レブロン カラーリムーバーを使う際の注意点
レブロンのカラーリムーバーは、2剤式ヘアカラーのように1剤と2剤を混ぜて使用します。
2剤の臭いが臭いというクチコミが多かったので、気分が悪くなるのが心配な方は十分に換気してくださいね!
脱染剤の一番の注意点は、数日後に戻す前の髪色に戻ってしまうおそれがある点です。
これは、カラーリムーバーを使った後、細かいメラニン色素や染料が残っていて、髪の内部が不安定な状態になっているため、再び白髪染めの染料の色素が発色して起きる現象と考えられています。
レブロン カラーリムーバーで戻した髪色をキープするポイント
レブロンのカラーリムーバーで明るくした髪の色をキープしたいなら、脱染剤を使った後約3日間はカラー用のマイルドなシャンプーではなく、あえて洗浄力が強い市販のシャンプー等を使ってしっかり髪を洗い流すのがポイントです。
このように市販の脱染剤を使うのにも注意点がありますので、なるべく信頼のおける美容師に相談すると良いですが、白髪染めで染まり過ぎた髪を急いで脱染剤で明るくしたい人は、使用は慎重に行ってください。
【対策2】次に使う白髪染めからだんだん明るめのカラーに変えていく
白髪染めした髪を明るくする方法の二番目は、毎回染めていく中でだんだん明るい髪色に変えていく方法です。
ただし、この方法は対策1の脱染剤よりかなり長い目で見た対策になります。
ヘアカラーをする際に使用するカラーチャートは色番号が大きいほど明るい色を示します。
普段6番(暗い色)で染めている人が急に11番(明るい色)で染めるのではなく、少しずつ色番号を上げて時間をかけて髪色を明るくしていった方が自然な形で髪色を明るく綺麗に見せることが可能
になるのです。
なので緊急度が高くない人は徐々に髪色を変えていく方法もあることを覚えておいてください。
【対策3】白髪染めのカラーは暖色系の色を選ぶ
色番号が同じ9番のカラーでも、寒色系より暖色系の色味、つまりオレンジ、赤、茶系のカラーの方が明るく見える傾向があります。
なので1本の白髪染めを使うだけで髪を明るく見せたい場合は、あえて暖色系のカラーのヘアカラーやヘアマニキュア等を選ぶとよいでしょう。
カラーチャートでは同じ色の明るさでも色味の違いだけでより明るい印象に仕上がることがあるのです。
白髪染めとブリーチに関するよくある質問
- ブリーチした後明るくなり過ぎたから髪を暗くしたくて白髪染めするのはOK?NG?
- 白髪染めヘアカラーを使う前にブリーチするのは「よく色が入る」という点で間違っていません。
白髪染めは色を抜く力より髪を染める方の力(染毛力)が強いので、白髪があまり無い黒髪に明るい色の白髪染めをしてもうまく染まらないことがあります。黒い絵の具に何を混ぜても黒いままなわけです。
しかし、ブリーチで一度しっかり色を抜くと、色を薄くした髪に染毛力の強い白髪染めをすることになるので、しっかり色が入ります。
なので髪の傷みのことは無視して髪を全体的に今より明るくしたい場合は、ブリーチしてから白髪染めをすると、より色が入りやすいです。
- 白髪染めを明るく仕上げたいからブリーチを混ぜるのはいいですか?
- 白髪染めとブリーチを混ぜることは絶対にオススメしません。美容師の方が実際に行った実験によると、ブリーチの脱色力が強すぎてまったく白髪染めの色が入らない…という結果になりました。
お金の無駄づかいにもなりますので、ブリーチと白髪染めを混ぜて使うのはやめましょう。
今回のオンナの教科書では、白髪染めの直後にブリーチを使用してはいけない理由と白髪染めで染まり過ぎてしまった時のブリーチ以外の対処法をお伝えしました。
白髪染めで黒く染まりすぎた髪の色を戻すには、なるべくブリーチではなく脱染剤を試してみてください。
しかし、そもそも髪が大変傷む原因になるブリーチ剤の使用はオススメできないのが本音です。
髪と長く付き合っていく上で、髪や頭皮になるべく負担を与えないことは大切ですので、自宅で髪を染めるときも気をつかっていきたいですね。