白髪染めの色落ちが早いっ!その原因と色を長持ちさせる7つの対策

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「白髪染めしたばっかりのはずなのに、すぐに色が抜けてしまった!」

こんな経験、ありませんか?

色落ちが思ったより早かったあなたは「しっかり塗りむらができないように時間もたっぷり置いて白髪を染めたはずなのになんで!?」

って思っているかもしれませんね。

「美容業界では顔の印象の70%はヘアスタイルの印象で決まる」と言われているぐらい大事なものです。せっかく時間も手間もかけたのだから少しでもキレイな状態で長持ちさせたいですよね!

そこで今回オンナの教科書では白髪染めが色落ちしやすくなる原因と色落ちを防止する方法について分かりやすく順番に解説していきます。

この記事の7つの対策を参考に、白髪をキレイに染めて若々しい印象を長い期間キープしましょう!

一週間でもう?【種類別】白髪染めが色落ちするまでの期間

種類 色持ち期間の目安
ヘアカラー 2~3ヶ月
ヘアマニキュア 約3週間
カラートリートメント 約1週間(複数回使用)
一時染毛料 1日
ヘナ 約1ヶ月

白髪染めの色落ち期間の目安は、どんな種類の白髪染めを使ったかによって異なります。

上の表はあくまで目安の期間です。こちらの期間より極端に短い期間で色落ちしてしまうこともあります。

せっかく白髪を目立たせないために白髪染めしたのに、簡単にとれてしまっては嫌ですよね。でも実際、Yahoo知恵袋にはこのような質問も寄せられています。

美容院で白髪染めをしたのに一週間後には根元が白くなっていて気になるんです。これってふつうですか?

美容院で白髪染めをしたのは初めてです。根元2,3ミリくらいが白くなり気になります。自然に伸びたのだから仕方がないのでしょうか?

もう少しもつと期待していたのにがっくりです。料金は9000円(カラーのみ)でした。すごく損した気分です。
引用:Yahoo知恵袋

髪が伸びるペースにも個人差はありますが、美容室で染めても1週間で2~3mm程度伸びてきて根本の白髪が少しずつ気になり始めることもあるようです。

髪がはえて白髪が出てくるのは自然の流れで防ぎようがないのですが、どうしても気になるなら、市販の部分染め用白髪染めや美容室のリタッチというサービスを利用するのがいいでしょう。

さて、知恵袋の質問からも分かるように早い人だと1週間でまた白髪が気になり始めることが分かりましたが、実はもしかするとあなた自身が色落ちしやすい何らかの原因をつくってるかもしれません。

下に6つの色落ち原因を書いたので、当てはまらないか確認してみてください。

白髪染めが色落ちする6つの原因

白髪染めが色落ちする6つの原因
  1. シャンプーは市販の安い商品を使っている
  2. 紫外線対策が不十分で髪にダメージがある
  3. 明るいトーンで白髪染めをした
  4. 色落ちしやすいヘアマニキュアを使っている
  5. 染め方がよくない
  6. 髪が染まりにくい体質である

いくつ心当たりがありましたか?上記のリストに当てはまる項目が多いほど、白髪染めの色落ちが進行しやすいです。

それぞれの原因についてもっと詳しくお話していきます。

【原因1】シャンプーは市販の安い商品を使っている

白髪染めの前後に使用するシャンプーやリンス(トリートメント)はとても重要です。

特に使っているシャンプーの質はもっとも毛髪や頭皮へのダメージを左右すると言われています。

白髪染めの後に強力な洗浄力をもつ成分が含まれたシャンプーを使ってしまうと髪のダメージの原因となり、髪が傷むことによって色落ちも進行しやすくなるのです。

具体的には、高級アルコール系の界面活性剤である「ラウレス硫酸Na」や髪表面をツルンと指通りよくコーティングする「シリコン」という成分は避けるべきです。

洗浄力の強い成分が入っていると髪に悪いというのは想像がしやすいのですが、シリコンは一見すると「洗った後、髪にツヤが出て良いのでは?」と思うかもしれません。

ですが、実際は髪表面を人工的にコーティングしているだけに過ぎないため、毛穴詰まりを起こし長い目で見たら髪がきしむ原因になりますし、白髪も染まりにくくなってしまうので注意が必要な成分なのです。

これを防ぐには、ノンシリコンシャンプーを使うのがおすすめです。

ノンシリコンシャンプーは白髪染めの色落ち防止だけでなく、白髪ができないようにする対策としてもオススメです。

【原因2】日焼け止め対策が不十分で髪にダメージがある


髪は紫外線のダメージを受けるとキューティクルが開いた状態になってしまいます。

このキューティクルの開きから白髪染めの色の成分が流れ出て髪が日焼けし、髪の色が明るくなっていきます。

近年、紫外線量が増加し、顔やボディ用の日焼け止め商品は目立つ位置に売られていて世間の関心が高いこともうかがい知れますが、髪が日焼けをしてしまうことは盲点になりやすいので注意が必要です。

髪のダメージにより白髪染めはおしゃれ染めより色落ちしやすい

髪が傷んでいると白髪染めの色が定着しにくいのですが、白髪は他の毛髪より元々傷みやすいのです。

白髪ができる背景には、そもそも髪に十分な血液や栄養分が行き届かないことが影響していているためです。

つまり、白髪で悩んでいる人は、そうでない人より元々髪のダメージが大きい傾向があり、毛髪が傷みやすい傾向にあります

なので、髪を洗う時ゴシゴシ洗ったりせず、クシやブラシで髪をとくときも摩擦が起きないようにやさしく髪をとかしたりすることが大切です。

普段の心がけで毛髪のダメージを最小限に抑えましょう。

【原因3】明るいトーンで白髪染めをした


美容室で髪を染めるときによく見せられるカラーチャート。こちらのチャートの番号が大きいほど明るめの色を示します。

極端に言うと、左のような暗めのトーンに染めるより、右の写真のような明るいトーンで染めた方が色落ちしやすいです。

明るいトーンでどの位色落ちしやすくなるかというと、たった2週間程度で色落ちしてしまうことがあります。最低でも1ヶ月は持たせたいですよね…

トーンの明るさだけでなく、色味も関係していて、アッシュ系や赤、ピンク系の色は色が抜けやすいので避けた方がいいです。これらの色は日本人の髪に合っておらず、カラー成分が内部まで浸透しにくい弱点があります。

髪の色に強いこだわりがなければ、白髪染めの色持ちのためにトーンの明るさと染める色味に気をつけましょう。

【原因4】色落ちしやすい種類の白髪染めを使っている


白髪染めの種類の記事でも書きましたが、白髪染めにはヘアカラー、カラートリートメント、ヘアマニキュアなどの種類があります。

染まりやすさと定着のしやすさの面では永久染毛剤であるヘアカラーが一番です。

ヘアカラーは他の白髪染めに比べ髪が傷みやすいという欠点もあるので、必ずしもヘアカラーをオススメしている訳ではありませんが、他の方法だとヘアカラーほど内部に薬剤が浸透せず、より色落ちしやすい傾向にあります。

ヘアカラーが使えない体質の方やダメージが気になる方は、染まる力は劣りますがカラートリートメントを繰り返し使うことで、色が抜けてきた部分の髪も染め直すことができます。

【原因5】染め方がよくない


美容院でプロが染めるのと、自宅で鏡を見ながら腕を後ろにまわし塗り残しがないように染めていくのとでは、当然ながら差が出てきます。

自分では見えにくい場所や手が届きにくい場所に染め残しができてしまうおそれもあり、その仕上がりと色持ちに影響します。

市販の商品を購入したら、自己流の方法はなるべく避け、パッケージの使い方の指示に従うようにしましょう。家族にお願いできるなら、染め残しが無いかチェックしてもらうのもいいですね。

【原因6】染まりにくい体質

白髪が染まりません 涙
ここ数年白髪の本数が増えて、目立つようになってきました。

そこで、今までのカラーリングから白髪染めに変えたんですが
肝心の白髪が染まらないんです。

染めた当日は、ぱっと見染まったように見えるんですがよく見ると金髪っぽくそして次の日はまた白く戻ってます。

今までに2件の美容室で染めましたが、どちらもこんな感じです。
引用:Yahoo知恵袋

細い髪の人もいれば太い髪の人もいて、髪が多い人もいれば少ない人もいます。美容室で染めてもらっても、染まりにくい人もいるのです。

なので、髪質が原因でカラーやパーマがかかりにくいということも考えられます。柔らかくて細い髪の方が薬剤は浸透しやすく染まりやすい傾向があります。

逆に染まりにくい人の髪にはこのような特徴があります。

髪が染まりにくい人
  • 髪が太くて硬めな人
  • ヘアカラーやパーマをあまりあてたことがない健康的な髪の人
  • デジタルパーマや縮毛矯正を繰り返し髪の毛に負担をかけてきた人

どれかに当てはまる方は、ラップをして浸透力を高めたり、しっかり置き時間を守るなどの工夫をする必要があります。

色落ちを防ぎ髪の色を長持ちさせる正しい方法

白髪染めの色落ちを防ぐ7つの対策
  1. 退色が目立たない段階でこまめに白髪染めする
  2. 白髪染めのパッケージに書かれた使用方法を守る
  3. 色落ちしにくいシャンプーを選ぶ
  4. お湯だけで髪を洗う(湯シャン)
  5. ゴシゴシシャンプーするなど頭皮や髪がダメージを受けることは避ける
  6. 髪の紫外線対策をしっかりする
  7. 美容室で染めてもらう

それぞれ詳しく見ていきましょう。

【対策1】退色が目立たない段階でこまめに白髪染めする

気になる白髪が数本程度なら白髪の根元をカットする方法が一番髪へのダメージがないですが、もう少し白髪が部分的に目立ち始めたら、部分染めすることで一番目立って来たところを目立たなくできます。

あるいは、カラートリートメントであれば、複数回使用することが前提の商品なので、こまめに染めることで、周囲から染めたこと、染め続けていることを悟られにくいです。

【対策2】白髪染めのパッケージに書かれた使用方法を守る

白髪染めのパッケージ裏面や説明書に書かれている

  • 薬剤の混合方法
  • 塗り方
  • 使用量
  • 置き時間

は基本的に守るようにしましょう。ヘアカラーにはクリームタイプや泡タイプなど様々な種類があり、それぞれ染め方が細かく取扱説明書に書いてあります。

自分では説明書通りに染めているつもりでも、美容師が染めるのとは違って目に見えづらいところに塗りムラができやすいので、思っているより丁寧に塗りましょう。

【対策3】色落ちしにくいシャンプーを選ぶ

haru 黒髪スカルプ・プロ
 

先程の原因の1つに書いた通り、シャンプー選びは重要です。

市販の「ラウリン酸Na」や「シリコン」という成分が配合された商品を避け、余裕があれば美容室でオススメされるシャンプーやこちらのようなアミノ酸系シャンプーを使うようにしたいです。

市販のシャンプーに比べ決して安くはないですが、白髪染めに費やすお金や時間、髪への負担も考えると、シャンプー代を節約するのは得策ではありません。

白髪染めで染めた髪の色を長持ちさせるには、「haru 黒髪スカルプ・プロ」をはじめとする洗浄力が穏やかなアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。

【対策4】お湯だけで髪を洗う(湯シャン)


アミノ酸系シャンプーは高いと思った方は、湯シャンを試してみてください。「湯シャン」というのは、シャンプーを使わずお湯だけを使って髪を洗うことです。

シャンプーを使わない分、頭皮の皮脂汚れを落とすために、より丁寧にシャワーする必要がありますが、頭皮にシャワーヘッドを押し当てて3分間洗い流すと、汚れの70%がとれると言われています。

市販のシャンプーは洗浄力が強すぎて余分な油分まで落としてしまいかねないので、湯シャンをすることで色落ちが進行するのを防げるのです。

しかし、頭皮の皮脂の量が多くてお湯で流すだけではベタつきが気になる方は、やはりお湯で流すだけでなく、上記のアミノ酸系シャンプーを使うことをオススメします。

【対策5】ゴシゴシシャンプーするなど頭皮や髪がダメージを受けることは避ける


ゴシゴシ強めにシャンプーすると摩擦の刺激によってキューティクルが剥がれたり、頭皮を傷めたりする原因になります。そのダメージが白髪染めに悪影響を及ぼします。

シャンプーはしっかり泡立ててからつけ、やさしく洗いましょう。

プロの情報によると、シャンプーする時は髪の毛の汚れをとるというよりは、頭皮を洗い流すことを意識することが大切です。

【動画】プロが教える!正しいシャンプーのやり方。

また、髪は塗れたままの状態が一番傷みやすいと言われているのでお風呂から出た後は、なるべく早くしっかり乾かしましょう。

【対策6】髪の紫外線対策をしっかりする

ナプラ MIEUFA CLEAR ミーファフレグランスUVスプレー

毛髪専用の日焼け止めは、顔の日焼け止めほど知られていませんが、頭皮や髪の毛が受ける紫外線は、顔に比べて3~5倍以上の量と言われています。

肌には紫外線による「光老化」と言われる老化現象があり、シミができないように必死で対策する人も少なくないですが、髪の毛も太陽の光で老化します。

白髪染めを長持ちさせたいなら、日焼け止めスプレーや日傘をうまく活用しましょう。

【対策7】美容室で染めてもらう

普段から利用している信頼できる美容室があるなら、やはり美容室で染めるのが良いです。

カラーリング技術は何十年もの間、美容業界で研究されてきてプロの美容師もカラーリング技術を時間をかけて習得するわけですから、同じ薬剤でも仕上がりや色持ちに当然ながら違いが出ます。

時間に余裕のある方は検討してみてください。

白髪染めの色落ちに関するよくある質問

白髪染めが完全に色落ちするまでにどのくらいの期間がかかりますか?
色が抜けるまでの期間は白髪染めの種類にもよりますし個人差が大きいのではっきり言えませんが、早い人で1週間程度、長く持つ人なら2~3ヶ月もつ人もいます。上記で紹介した白髪染めを長持ちさせる対策をうまく活用して、ヘアカラーを少しでも長持ちさせたいところです。
髪を茶色にしたいのですが良い方法はありますか?
基本的に染める髪の色が明るいと色落ちしやすいのであまりおすすめしません。しかし、現在ドラッグストア等でよく売られている白髪用のヘアカラーは、とても色の種類も豊富ですので髪が傷みやすい欠点はありますが、茶髪にできないことはないです。あるいは、赤茶色に染めたければ「ヘナ100%」の染毛料で染めるとかなり明るめの色に染まります。
白髪染めを色落ちさせたい人もいるって本当?
白髪染めを色落ちさせたい人とはどのような人でしょうか。白髪染めで染める黒はとても真っ黒で、染めてしまった後、いかにも白髪染めしたと分かって悪目立ちしてしまう商品も少なくありません。

「思ったより染めすぎてしまったなぁ」と思った人が主に色落ちさせたい人に該当します。
染まり過ぎてしまった人用には、市販の商品に黒染め落とし(脱染剤)という商品があります。

レブロン レブロニッシモ カラーリムーバー
しかし、一度染まってしまった髪を元に戻すのは簡単ではありませんので、はじめからカラートリートメントを使って自然に染めるなどしてなるべく髪への負担をかけないようにしましょう。
まとめ

今回、白髪染めの色落ち原因と長持ちをさせるコツについてお話しました。

色々と書いたのですが、最後に自分で白髪染めをするとき長持ちさせるための対策を簡単にまとめなおすと下記の通りです。

白髪染めの色落ち防止
  • 色落ちしにくいヘアカラーを使用するかカラートリートメントやヘアマニキュアをこまめに使用する
  • 白髪染めのパッケージの使用方法を守る
  • 洗う時はやさしく洗い、シャンプーはアミノ酸系シャンプーを使うかお湯だけで洗う
  • 毛髪用の日焼け止めスプレーを使用する

ぜひ実践できるところから実践して、健康的な髪の印象を長く保ちましょう。

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