【要注意】白髪染めではげる!?気になるカラーリングと抜け毛の関係

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「白髪染めではげるんじゃないか」と気にしている人が多いようですが、本当なんでしょうか?

白髪用ヘアカラーを継続使用していた人の中には、「白髪染めが原因で明らかに髪が薄くなってしまった」とブログで写真つきで報告している人がいます。

その一方で、白髪染めではげるのかを美容師さんに相談しても「白髪染めではげるとは考えにくい」という回答をもらうこともあり、白髪染めと薄毛の因果関係についての主張は一貫しません。

結論からいうと、白髪用ヘアカラー(酸化染毛剤)の薬剤成分自体にはげる作用はないものの継続使用は、薄毛になるリスクを急激に高めます。

  • 白髪染めで髪がハゲるリスクが高まるってどういうこと?
  • なぜ白髪用ヘアカラーの継続使用はよくないの?
  • 白髪染めをしても薄毛にならないために何をすればいいの?

この記事ではそういった「白髪染め」と「薄毛」にまつわる疑問にお答えしていきます。

白髪染めを始めてから薄毛になってきてショックを受けている人のために、最適な対策も書いていますので、ぜひ最後までお読みください。

白髪染めにハゲる成分は含まれていないから抜け毛の直接的な原因にはならない

白髪染めを使ったら、抜け毛増加で髪が薄くなるのはホントなんでしょうか。

まずはその真偽が気になりますよね!

その回答は「白髪染めの薬剤には薄毛になる作用がある成分は含まれていないけれど、白髪用ヘアカラーを継続使用するとダメージの蓄積によってハゲるリスクは高まる」です。

白髪染めにも様々な種類がありますが、もっとも身近なのが2剤式ヘアカラー(酸化染毛剤)かと思います。クリームタイプや泡タイプがあって、自分で1剤と2剤を混ぜて使用します。

その2剤式ヘアカラー自体には、髪のダメージになる成分は多々含まれているものの、薄毛になる作用がある成分は含まれてはいません。

だから、白髪染めの使用が薄毛に直結するわけではないんです。

そもそも、女性の髪が薄くなる要因は下記のように複雑な原因が重なって起きると考えられています。

女性でも“ハゲる”原因はこんなにたくさん!
  1. 加齢
  2. 遺伝
  3. 男性ホルモンの影響(FAGA)
  4. ストレス
  5. 血行不良
  6. 荒れた食生活による栄養不足

もちろん、毛髪や頭皮のダメージは抜け毛にも良くないのも事実ですが、女性の抜け毛にはこれだけたくさんの原因がある以上、「髪が抜けた原因が白髪染め」と決めつけるのは難しいわけです。

それでも、実際に白髪染め(酸化染毛剤)を継続使用している人の中には不自然に髪が薄くなって困っている人もいますし、中には髪が薄くなった辛い写真をネットで公開している人もいます。

これはなぜなのでしょうか?

白髪染めはハゲる原因に直結こそしないけど関係は大あり!


市販の安い白髪染めばかりを何年も使用してきた人からは、年齢にかかわらず「安い白髪染めのせいで、大切な髪が悲しい位減ってしまった」と嘆いている声も聞こえてきます。

これはなぜでしょうか。

白髪染め(2剤式ヘアカラー)にははげる成分は含まれていないものの、髪の毛や頭皮の負担になる成分を非常に多く含んでいます。

市販の白髪用ヘアカラーは髪の染まり具合を一番重視した配合になっており、「誰でもどんな髪質でも染まる」分、髪の負担になる化学染料がたっぷり含まれているわけです。

次の項目で白髪染めの薬剤が髪や頭皮に与える影響を詳しく解説します。

白髪染めの薬剤が頭皮や髪に与える影響は?ダメージで毛が抜けるの?


白髪染めの薬剤は髪にどの位のダメージを与え、それがどうよくない影響を及ぼすのでしょうか。

髪・頭皮へダメージを与え老化を促進する

ヘアカラーに含まれる刺激の強い成分は、毛髪と頭皮の老化を早めます。

市販のヘアカラーに入っている要注意な成分をいくつか紹介します。

ジアミン系成分でアレルギー性接触皮膚炎を引き起こす

2剤式ヘアカラー(酸化染毛剤)には必ずといっていいほど、パラフェニレンジアミン等のジアミン系成分が含まれています。素早く綺麗に染めるに欠かせない成分ですが、この成分にアレルギー反応を示す人は少なくありません。

頭皮のかゆみ・かぶれを引き起こし、酷い場合には顔面が腫れてしまったり、重篤な場合は全身にじんましんができてしまったりとアレルギー体質の人には非常に注意が必要な成分なのです。

頭皮がかぶれると当然のことながら、頭皮環境は悪化し、それによって髪に栄養が行きわたりにくくなることで結果的に髪が薄くなったり抜け毛になってしまったりすることは十分考えられます。

ジアミンアレルギーは今大丈夫でも明日大丈夫である保証はない!

「自分はアレルギー体質じゃないから、大丈夫」と思っている人ほど注意が必要で、ジアミンアレルギーは白髪用ヘアカラーを使い続けることで誰でも発症し得るものなのです。

花粉症もアレルギー物質が体内に蓄積され飽和されると起きるように、何度もジアミンが地肌に吸収されることで経皮毒が蓄積され、急にジアミンアレルギーの症状が出ることがあるのです。

そして、一度ジアミンアレルギーに発症すると治ることはないと考えられており、発がん性の心配もある物質ということで「人によらず市販のヘアカラーを頻繁に使用することは避けたい」というのが本当のところです。

ヘアカラーに入ってる過酸化水素はなんとオキシドールより30倍も濃い!

ヘアカラーには過酸化水素水が使用されています。

過酸化水素は髪色を脱色し、思い通りの色を入れるのに必要な成分です。しかし、劇物に指定されていて髪に大きな負担となるのです。

過酸化水素水はオキシドールの10倍の濃度の薬品ですが、オキシドール自体が発がん性物質に指定されていて「化粧品には使用してはいけない」という国の規制があります。

ちなみに、ヘアカラーは化粧品ではなく、医薬部外品に該当しますので使われてることが違法ではないのですが、「濃い過酸化水素水を直接皮膚につけるとおかされて白くなり激痛が走る」とまで言われている危険物質であることも事実です。

ヘアカラー(ヘアダイ)には、他にも塩酸2・4ジアミノフェノール(皮膚刺激が強くアレルギーを引き起こす物質)やイソプロパノール(防腐剤で吸入や経皮吸収によって中毒を起こす物質)など体に悪く、頭皮環境を悪化させるおそれがある物質が満載です。

頭皮に負担がかかり老化すると「毛乳頭」にもダメージを与え育毛環境が悪化する

薬剤などの影響を受けて頭皮環境が悪化すると、髪をつくるうえで欠かせない「毛乳頭」にダメージを与えます。

毛乳頭は髪の毛に必要な栄養素を運ぶ役割をしていて、元気な髪ほど毛乳頭の動きが活発なのですが、少しの刺激ですぐに壊れてしまいます。

通常は「毛乳頭」が髪の毛を作る「毛母細胞」に細胞分裂を促すシグナルを出すことで髪の生え変わりを促進しますが、加齢やホルモンバランスの変化、頭皮環境の悪化や白髪染め等の薬剤刺激によって弱ったり破壊されるのです。

これにより髪が生え変わる力が抑制され、一度毛乳頭が壊れてしまうと、二度と髪の毛は生えてこないと言われていて注意が必要です。

髪が減るだけじゃなく白髪染めで髪が細くなって薄毛に見える事も!

髪が薄く見えてしまう原因は、髪の量だけではなく、1本1本の髪の太さも関係しています。

ヘアサイクルが正常だと、生えてくる髪もコシのある健全な髪なのですが、頭皮環境の悪化によって髪1本1本がやせ細り貧弱な印象になるおそれがあるのです。

同じ髪の量でも髪が細いと地肌がよく見えてしまい、周囲に髪が薄いという印象を与えてしまいます。

白髪染めで抜け毛を加速させないためにできる5つの対策

白髪染めをすることで抜け毛が増えるのではないか不安な人や、現在白髪染めを使ってて何となく髪が減ってきたなぁと思っている人に向けた対策を5つ紹介します。

白髪染めで”ハゲる”リスクを減らす対策
  1. ヘアカラートリートメントを使う
  2. すすぎ残しがないように注意する
  3. パッチテストをし、白髪染めの頻度を減らす
  4. 美容室を利用する
  5. 抜け毛が気になるなら白髪染めしてる期間に育毛剤を使うのも◎

【対策1】髪の修復成分が豊富なヘアカラートリートメントを使う


ヘアカラートリートメントには2剤式ヘアカラーで注意が必要な「ジアミン」や「過酸化水素水」は使われていません。

ヘアカラートリートメントはヘアカラーとは髪を染める仕組みが違い、使用されている染料自体が異なるのです。

ヘアカラートリートメントにも染まるまで日数が必要等のデメリットはあるものの、薄毛対策のことを考えるなら絶対に刺激の少ないヘアカラートリートメントを選ぶのが良いでしょう。

オンナの教科書では「利尻ヘアカラートリートメント」や「LPLP」「レフィーネ」など人気のヘアカラートリートメントを実際に使って比較してきました。

その結果、染まりやすく頭皮へのダメージが一番少ない商品は「利尻ヘアカラートリートメント」でした!

公式HPも貼っておきますので、一度チェックしてみてくださいね!

>> 利尻ヘアカラートリートメントを実際試してみた体験談はこちら

白髪染めにおすすめのヘアカラートリートメント人気ランキング5選!

【対策2】カラーリング剤のすすぎ残しがないように注意する


セルフカラーで注意したいのが、薬剤のすすぎ残しです。

刺激の強い酸化染料でも、よく洗い流せば髪や頭皮に残存することがなく、ダメージも最小限に留められますが、すすぎ残しがあるとそれだけで肌の炎症原因になります。

またせっかく染めた色も定着しにくくなり、白髪染め後の流し残しは色落ちの面でも傷みの面でも何一つ良いことはありませんので、使う白髪染めの種類にかかわらずしっかり洗い流すのが大事です。

【対策3】ヘアカラーをする場合は事前にパッチテストをし、頻繁には染毛しない


ジアミンアレルギーは頭皮のかぶれを引き起こし、時には顔全体が腫れあがるなどの重篤な症状に陥ることがあります。ヘアカラーを使う前のパッチテストは必須です。

また、アレルギー発症のリスクを抑えるため、また髪へのダメージを減らすために、なるべく白髪染めの頻度を減らすことも大切です。

【対策4】美容室を利用する


自分で白髪染めする場合は、薬剤の量の調整が難しいです。1回でしっかり染めようと思ったらムラができないようにたっぷり使ってしまいがちかと思います。

すると、本来塗る必要がない頭皮にもベッタリと薬剤がついて刺激を与えてしまいます。

髪を染めるとき、美容室でプロに染めてもらうと必要な場所に必要な分だけ薬剤が使われ、ダメージを最小限に抑えられます。

また、髪の負担が少ないサロン独自の白髪染めメニューがあるお店もありますので、より安心して白髪染めをしたい人は美容室を利用するのがいいでしょう。

【対策5】白髪染めしてる期間に育毛剤を使うのも◎


白髪染めをしてから1週間ほどたって育毛剤を使用するのも、健全な髪の印象を保つのにオススメです。

「まだハゲてるわけじゃないのに育毛剤を使うのは抵抗がある」という人もいるかもしれませんが、育毛剤は髪に栄養を行きわたらせ、髪にハリコシを与えます。

髪の量は同じでもペタっとなってしまいがちな髪質な人も、育毛剤を使うことでボリューム感のある健やかな髪に導きます。

ただし、白髪染めのメーカーによっては育毛剤にはアルコールが含まれるので使用まで1週間はあけた方が良いという見解のメーカーもあります。

なので髪のボリュームでお悩みの方は、白髪染めをしてから少しだけ期間をあけて育毛剤を使用してみてはいかがでしょうか。

女性に人気の「ベルタ育毛剤」

「白髪染めではげる」に関するFAQ

白髪染めの放置時間を短くすると頭皮ダメージが減って薄毛のリスクは減りますか?
白髪染めの放置時間を短くしても、髪と頭皮への負担が抑えられるとは限りません。

逆に色素が定着する前に流してしまうことによって髪の毛の負担になってしまうおそれもあります。

早めに流すことで染まりが悪くなる上にダメージの原因にもなってしまいますので、ヘアカラーのダメージが心配なら酸化染毛剤以外の白髪染め(ヘアカラートリートメント等)の使用を検討してみてはいかがでしょうか。

髪に良さそうなヘナを使ってもはげるの?
「ヘナ」と表記された商品の中にはパラフェニレンジアミン等のジアミン系成分が混ざっているものがあるので注意が必要です。

ヘナ100%の商品であれば、基本的にヘナの使用で抜け毛が進行する心配はありません。

白髪隠し(ヘアマスカラ)を使ってもはげるの?
ヘアマスカラは一時染毛料といわれるもので、髪の表面に色を乗せるだけのものなので色落ちしやすく、髪の中まで浸透しないため髪が傷む心配もありません。

したがって、ヘアマスカラを使ったから薄毛になるという心配はありません。

元々薄毛です。白髪染めを使っても大丈夫?
市販の2剤式ヘアカラーの使用は避けることをオススメします。現在が薄毛かどうかにかかわらず、市販のヘアカラーの使用で髪や頭皮にダメージを与え髪が細く貧弱になってしまうリスクは否定できません。

抜け毛が気になるなら、なおのこと、ヘアカラートリートメント等のマニキュアタイプのものをこまめに使用されるのがいいでしょう。

まとめ

キレイな髪の印象を維持するために使用している白髪染めで薄毛になったりはげたりしてしまっては本末転倒ですよね……。

白髪染めで薄毛になることを長期的に防ぎたいなら、髪の負担が少なくなるようにカラー剤をヘアカラートリートメントに変えたり美容室に通ったりするのが一番簡単な対策になります。

また、今後もヘアカラー(酸化染毛剤)を使用する場合は、しっかり洗い流して前後のトリートメントで髪を保護するなどの工夫が大切です。

髪の健康を守るためにセルフカラー派の人もしっかり髪を労わっていきましょう。

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