「頭をちゃんと洗っているのにかゆいしフケが出ていて悩んでいる…」
「フケに良いと言われているオーガニックシャンプーを使っているのにフケが増えた気がする…」
今、このようなことで悩んでいませんか?
フケが肩に落ちて白くなってしまっていると、不潔という印象を持たれていそうでイヤですよね。
フケ対策によいと言われているオーガニックシャンプーも、「フケやかゆみが治った!」という人もいれば、「使ってみたけど逆に増えてひどくなった…」という声も耳にします。
そこで、今回オンナの教科書では、オーガニックシャンプーによるフケ対策の真実はどうなっているのか?というところを徹底的にお伝えしていきます。
フケ対策にオーガニックシャンプーはどうなのか?
目次
まずは自分のフケの種類を知ることが大事!
あなたのフケはどちらのタイプですか?
実はフケには大きく分けて二つのタイプがあります。
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- 乾性のフケ:乾燥していてパラパラした細かいフケ
- 脂性のフケ:少し湿った感じの大きめなかさぶたのようなフケ
この二つの種類のフケですが、実は原因も対策も全く異なります。
単に、フケが出たからオーガニックシャンプーを使って治そうでは全然効果がないこともありますので、それぞれのフケの原因と対策方法について次で見ていきましょう。
自分のフケの原因を知る!
フケには大きく分けて、「乾性のフケ」と「脂性のフケ」があります。
何が原因でフケを発生させてしまうのかを知り、正しい対策ができるようにしましょう。
乾性のフケの原因
乾性のフケの原因として以下のことが挙げられます。
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- 頭皮の乾燥・頭の洗いすぎ
- パーマ・カラーのやりすぎ
- 紫外線の浴びすぎ
パラパラとした細かい乾性のフケの正体は、「乾燥してはがれ落ちた頭皮の角質」です。
乾性フケは、頭皮が強い刺激を受けることによって、過剰に乾燥し、はがれ落ちてしまいます。
冬などの季節的な空気の乾燥で起こることもありますが、シャンプーで頭を洗いすぎてしまっても保湿に必要な皮脂を除去してしまって乾燥が進んでしまうこともあります。
また、パーマやカラーをしたときの液や強い日差しを浴びた時の紫外線で、頭皮がダメージを受けて乾性フケが発生してしまうこともあります。
脂性フケの原因
脂性のフケの原因として以下のことが挙げられます。
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- 脂漏性皮膚炎などの病気
- 頭皮の皮脂が過剰に分泌する
- 髪を乾かさず放置して菌が増殖する
少しベタベタと湿った大きな塊の脂性のフケの正体は、「通常のフケが余剰に分泌された皮脂を吸収して大きくなった塊」です。
脂性フケの原因は、頭皮の皮脂をエサとするマラセチア菌という常在菌が増殖し、皮脂中の中性脂肪を分解して排出した脂肪酸です。
この脂肪酸がフケを引き起こしてしまいます。
脂性フケはマラセチア菌が原因となるフケなので、皮膚科での受診が基本的な治療方法になります。
ですので、あなたのフケが脂性タイプのものの場合、オーガニックシャンプーは対策にはならないということになります。
乾性フケ対策にはオーガニックシャンプーが効果あり!
乾性フケの原因は頭皮への刺激・乾燥ということを上でお伝えしました。
ちまたでフケ対策にオーガニックシャンプーが良いというのは、
市販されているシャンプーの多くは、メインの洗浄成分をラウレス硫酸Naなどの髪や頭皮への刺激の強いものを配合しています。
洗浄力が強いので、汚れをしっかりと落とせるのですが、頭皮の保湿に必要な皮脂まで除去してしまうほどの洗浄力です。
ですので、ラウレス硫酸Naが配合されたシャンプーで頭を洗いすぎると頭皮が乾燥してフケが発生しやすくなってしまいます。
そこで、アミノ酸系の洗浄成分がメインのオーガニックシャンプーを使用すると、洗浄力がマイルドなので保湿に必要な皮脂は残るようになります。
頭皮がしっかりと保湿されれば、乾燥して角質が剥がれ落ちることもなくなってくるので「フケが治った!」ということになります。
名ばかりオーガニックシャンプーを使用したせいでフケが増加
オーガニックシャンプーは乾燥フケの対策になりますが、「オーガニックシャンプーを使用したらフケが逆に増えた(怒)」という声と一致しません。
これは、のです。
実は、日本ではオーガニック認証に関わる機関がないため、オーガニックを名乗れる基準はありません。
シャンプーの成分のほとんどがオーガニック成分のシャンプーでも、ほぼ合成成分にちょこっとだけオーガニック成分を添加しただけのシャンプーでもオーガニックシャンプーを名乗ることができるのです。
ラウレス硫酸Naがメインの洗浄成分で、オーガニック成分を微量加えただけの「名ばかりオーガニックシャンプー」も存在します。
つまりシャンプーのボトルにオーガニックシャンプーと書いてあっても、どれだけ本物のオーガニックシャンプーであるかは成分表示をもうすこし詳しく見てみるしかありません。
品質の良いオーガニックシャンプーは、配合されている成分のオーガニック原料の価格が高いため、値段が割と高めです。
市販品と大して値段が変わらないシャンプーは、「名ばかりオーガニックシャンプー」の可能性が高いため購入する際は注意しましょう。
「オーガニックシャンプーを使用したけどフケが増えた」という人は、名ばかりオーガニックシャンプーを使ってしまったせいという可能性が非常に高いのです。
名ばかりオーガニックシャンプーを回避する正しいオーガニックシャンプーの選び方
フケに悩んでいて、オーガニックシャンプーで治そうとしても逆にフケを増やしてしまっては元も子もありませんよね。
同じようにオーガニックシャンプーと謳われていれば値段の安い方を選んでしまう気持ちも分かりますが、フケを治すために多少値段が高くても正しいオーガニックシャンプーを選ぶようにしましょう!
そこで、頭皮に必要な皮脂をしっかりと残し、乾燥を防いでくれる効果が質や頭皮環境を改善し、キレイな髪へとの変化が期待できる紹介していきます。
- オーガニックシャンプーを選ぶときの3つのポイント
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- アミノ酸シャンプーであること
- ヘアケアに有効なオーガニック成分が配合されていること
- 国産のシャンプーであること
ポイント①|アミノ酸シャンプーであること
シャンプーは髪や頭皮から汚れや余分な皮脂を取り除くのが目的です。ですので、まずは「洗浄成分」が大事になります。
まずは洗浄成分をチェックし、
アミノ酸洗浄成分とは「ココイル」「ラウロイル」「コカミド」「ラウラミド」などヤシ油由来を意味するワードが入っている成分になります。
日本ではオーガニックの表記基準が甘いので、少しでもオーガニック成分が配合されていればオーガニックシャンプーを名乗ることができますが、これらのアミノ酸洗浄成分がメインで含まれている方がより良いオーガニックシャンプーであると言えます。
オーガニック成分が少し配合されていたとしても、ラウリル硫酸Na、ラウレル硫酸Naなどの硫酸系や高級アルコールなどをメインの洗浄成分としたシャンプーは、オーガニックシャンプーとは呼ぶべきものではないシャンプーなのでご注意を。
まずは洗浄成分をチェックし、アミノ酸系の洗浄成分がメインのオーガニックシャンプーを選ぶといいですよ!
ポイント②|ヘアケアに有効なオーガニック成分が配合されていること
天然の植物を原料とするオーガニック成分には頭皮や頭髪を健康に導いてくれる作用があるものもあります。
オーガニック成分のオイルの中には、毛穴に詰まっている皮脂を取り除きやすくして、頭皮をよりきれいにしてくれるものもあります。
「カミツレ花」「ゴボウ根」「セイヨウアカマツ」「ローズマリー葉」「セージ葉」「ホホバ種子」などのエキスは血行促進や保湿、細胞保護・活性化といった作用が頭皮環境の改善に効果があるとされています。
また、血行促進作用などがある「センブリエキス」「アセチルテトラペプチド-3」「アカツメクサ花エキス」といった育毛剤の有効成分として使われているものがシャンプーに配合されている場合もあります。
このように、髪や頭皮をきれいにするための効果のあるオーガニック成分が配合されているオーガニックシャンプーを選ぶと、
ポイント③|国産のシャンプーであること
日本人であれば日本製のシャンプーを選びましょう。
日本のメーカーは、日本人の髪質、肌質、シャンプーするときのお湯の水質まで考えてシャンプーを作ってくれます。
ですので、国産のシャンプーの方が日本人の髪にはやはり合うようにできています。
成分的には日本製も海外製も変わらないシャンプーに見えるものもあるかもしれませが、使ってみると洗浄力の強弱が全然違ったり、香りがきつかったりということがけっこうあります。
また、海外製のオーガニックシャンプーでは、配合されている成分の開示が誤っていてオーガニックシャンプーとは到底言えないようなシャンプーがオーガニックシャンプーとして流通していたということもあり、品質が心配な面もあります。
こちらの基準で選んだフケ対策におすすめの国産オーガニックシャンプーをランキングにしています。ご興味ある方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
オーガニックシャンプーのメリットを最大限に活かす正しいシャンプーのしかた
せっかくのオーガニックシャンプーも使い方を誤れば、汚れや油脂を落としきれなかったり、シャンプーを頭皮に残してしまったりと効果を半減させてしまう可能性もあります。
頭皮にも髪にもやさしく、ちゃんと髪が育つ頭皮と髪の健康を維持するために正しいシャンプーをするように心がけましょう!
- 正しいシャンプーのポイント
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- 髪をしっかりとブラッシング
- お湯でしっかりと予洗い
- 指の腹で優しくマッサージしながらシャンプーで頭皮を洗う
- 頭皮に残さないように丁寧にしっかりとすすぐ
- タオルドライでしっかりと水気を取る
- 頭皮や髪を乾燥させすぎないようにドライヤーで乾かす
このような手順でなるべく頭皮や髪に負担をかけずに汚れを落とし、清潔な状態を保てるといいですね!
美容室の気持ちよさそうなシャンプーとすすぎの動画です。興味のあるかたはご覧ください♪
- 美容師の「シャンプー前の湯洗い」から「シャンプー」まで
- 美容師の「シャンプー後のすすぎ」
シャンプー前のブラッシングと予洗いで
イメージですね。正直私は1年くらい前まではシャンプー前に髪を濡らすだけで予洗いやってませんでした・・・。ドライヤーも面倒だったので自然乾燥派でしたが、生乾き状態だと雑菌が繁殖しやすく、脂性のフケの原因になると知ってからしっかりと乾かすようになりました。ドライヤーはやりすぎて頭皮や髪を乾燥させすぎないようにしましょうね。
それでは、以上でフケ・かゆみとオーガニックシャンプーについて終わりにします。
フケには乾性フケと脂性フケがあり、とお伝えしました。
脂性フケに関しては、皮膚科で治療をするようにしましょう。
乾性フケは、頭皮が刺激を受けて乾燥しすぎることで、角質が剥がれてしまい発生します。
名ばかりオーガニックシャンプーにはくれぐれもご注意を!