「献血すると痩せる?」
「献血でダイエット?」
献血をすると体重が減るという話は一度は聞いたことがあると思います。
こちらの記事では、そんな献血のダイエット効果の真相・メリット・デメリットについてまとめています。
献血ダイエットの効果・仕組み
血を抜いた分体重が減る
献血では400mlの血を提供するのが一般的です。
献血をすると、この400ml分が減るので一時的に体重は軽くなります。
- 採血基準
- 400mlと200mlの献血がありますが、年齢や血色素量・体重の基準があり、体重が50kgに満たない場合だと400mlの献血を受けられず、200mlになります。
血を抜かれた分は減りますが、すぐに新しい血が作られ始めます。
また献血後は水分摂取を促されるので、水分を摂れば体重自体は元通りになることも。
定期的に献血を行うと体重が減りそうですが、献血は頻繁にできません。2か月~数か月間は期間を空けなければいけないのです。
そのため、体重が減るといえば
が、またすぐに戻るという結果ですね。デトックス効果
献血によって、血中の糖や脂質も一緒に抜かれます。
これらは体内に留まることで、血糖値やコレステロール値が高まる原因となり肥満に繋がる物質なので、体外に出ていくことで
が期待できます。しかし医学的な根拠が明確に立証されている訳ではありません。瀉血と同じ効果があるかもしれない、程度なので気休めに捉えてください。
- 瀉血とは
- 瀉血とは悪い血を抜いたり、一時的に血圧を下げたりするために一定量の血液を取り除く治療法です。現在では行われていません。
もちろん脂質や糖質が含まれる血液を提供しても、洗浄・分離されて綺麗な状態の「輸血用血液製剤」にしてから輸血されるので、脂質や糖質が含まれたまま提供されることは絶対にありません。
立証されていなくとも、デトックス効果を期待して献血したいという方は安心してください。
カロリーを消化できる
カリフォルニア大学の研究では、500mlの献血を行うと650kcal消費できると発表されています。
ちなみにゆっくり30分間ジョギングしたときの消費カロリーは140~250kcalです。体重によって消費カロリーは変わりますが、1時間20分~2時間強のジョギングと同じ消費カロリーということになります。
これは、抜かれた分の血液を一から作り直すのに体内で相当量のエネルギーが使われるためです。
健康を意識できる
献血ダイエットの真意としては、健康を意識して日々の生活でダイエットを考えられるようになることでもあります。
献血ルームでは、体重や血圧、血糖値、コレステロール値など様々な血液検査を実施されますね。
後日検査成績が送られてくるので、自分の
できるのです。この成績を確認して、血糖値やコレステロール値などが高い場合は、低くしようと食生活を意識したりダイエットを始めたりするでしょう。
献血ダイエットとは、「献血(で得た結果を意識して)ダイエット(に取り組める)」という真意があるのです。
献血ダイエットの口コミ
- 20代女性
- 献血ダイエットなるものがあると聞いて早速献血に行ってきました。400mlの血を抜かれている間はDVDを鑑賞して、終わった後は歯磨き粉やお菓子を貰い、飲み物も無料だったのでなんだか遊びに行った気分です。帰宅して体重を計りましたが200gだけ体重が減っていました。ほとんど誤差の範囲です。痩せたという実感もないし、カロリーを消費したような疲れもなくてダイエットという感じはしません。その後は半年後くらいにまた献血できるそうですが、ダイエットの実感がないので行くか分かりません。
- 40代男性
- ボランティアの一環で献血はよくしていました。その度に血液検査の結果が送られてきて、コレステロール値が少し高いのが気になっていました。それから食事に気を付けてサプリメントなども飲み始めると体重が少しずつ減ってきたのです。そのタイミングでまた献血に行って、後日届いた検査結果はコレステロール値が下がっていました。これは献血の結果を意識してダイエットに取り組んだ結果です。献血自体にダイエットを期待していたわけではありませんが、結果的にはダイエットに成功して数値も下がったので、ダイエットとしては成功しました。
- 30代女性
- 献血ダイエットに興味があって行ってみました。最初に色々ある検査で自分の体と向き合えた気がします。献血の針はとても太いので少し気分が悪くなったりもしましたが、無事に終わりました。フラついていると職員の方に水分摂取を促されて、無料の自動販売機にあった色々な飲み物をたくさん飲んでしまったのです。さらに献血でエネルギー消費したからいいかなと思って、用意されていたお菓子も結構食べてしまいました。その後帰宅すると体重は逆に増えていてダイエットどころではありません。意志が弱いと献血ダイエットは無理だと感じました。ただ後日送られてきた血液検査の成績表は自分の数値と向き合うことができるので、他のダイエット方法で健康的に痩せたいと思います。
献血ダイエットのメリット
健康チェックができる
献血をする前に採血をして、その結果が後日送られてきます。普通に検査すると1万円近くかかるのが無料で行えますね。
内容としては、各臓器に含まれる酵素・蛋白・アルブミン・コレステロール・赤血球数・ヘモグロビン数や濃度・白血球数・血小板数など様々な検査項目があります。
その結果により、肝炎や脂肪肝、貧血、ウイルス感染など様々な
が可能です。そして結果を基に健康を意識してダイエットに取り組んだり食生活改善を心がけたりできます。
最近では糖尿病の検査も実施されるようになりました。体調が不安な方は献血で検査をしてみるのもおすすめです。
意識改善をして数値からダイエットを意識し始めましょう。
社会貢献できる
献血をすると人の役に立っているという気持ちが芽生えます。手術や事故で血液を必要としている人に無償で自分の血液を提供するのは素晴らしいことです。
自然とモチベーションも上がりますし、自分のダイエット目的だとしても世間の為になっているのは嬉しいですよね。
医療がここまで発達した現代でも血液の長期保存はまだ実現していないので、
として献血は最適です。無料サービスがもらえる
献血をしたとき、特典をもらえる場合がほとんどです。
なことが多く、その他にもボールペンや歯磨き粉、食器、飲食店の割引券、生活用品、献血キャラクターグッズなどたくさんあります。
その特典目当てに献血をする人もいるほど。
自分の血液を提供して貢献しながら、様々なサービスがあるのは嬉しいですね。
ただ、ダイエット目的なら食べ過ぎ飲み過ぎに注意しましょう。
献血ダイエットのデメリット
頻繁に行えない
献血は1回行うと、人によりますが最低でも2か月~半年ほどは間を空けなければなりません。
そのため献血ダイエットを継続的に行いたいという考えは無理です。
数か月の期間を経て繰り返すことは可能ですが、年に数回程度しかできませんね。
検査結果に目を通しながら日々の生活を改善してダイエットしましょう。
水分を摂取すれば体重は戻る
1回400mlの血液を提供すれば400ml分の体重は一時的に減りますが、血液はすぐに新しく作られますし、水分を摂取すれば元に戻ります。
そのため減った体重を維持できるものではありません。
無料サービスで太る
献血センターには軽食やお菓子、飲み物が用意されていることが多いです。
これらを食べ過ぎると逆に肥満に繋がります。適度に摘む程度にしましょう。
献血できない場合もある
献血ダイエットと聞いていざ献血に向かうも、実施できない場合があります。
何か薬を服用していたり、体調が優れなかったり、風邪を引いて熱を出している場合などです。
また貧血体質や血液が薄い場合もその場で献血を断られるケースがあります。
自分の体調を考慮して献血に向かいましょう。
【結論】献血でダイエットはできるのか?
献血でダイエットができるのか?結論はというと、献血という行為だけでは非常に難しいです。ほぼできないと考えてください。
確かに消費カロリーは高いですが、一時的なものです。たった1日ジョギングを2時間しても痩せませんよね。
しかし毎日継続してジョギングを行うと痩せます。でも献血は毎日できません。
そして一時的に体重が減るというのも、抜けた血液の量なので「痩せた」とは言えません。
デトックス効果も立証されてないので根拠がないのです。
しかし、献血時の血液検査の結果によっては、
これは献血ではなく自身の努力の成果です。ですが献血時の検査の影響によるものと考えることもできますね。
それを踏まえると、献血の結果を受け止めてダイエットに成功する場合もある、と考えた方がいいでしょう。