自分やパートナーがワキガの場合、やはり気になるのは子供に遺伝するかどうかですよね。
子供のことを思うとワキガの遺伝は心配ですし、もし遺伝してしまったら申し訳ない気持ちになると思います…
そもそもですがワキガは体質です。なので残念ながら、子供にワキガが遺伝する可能性はどうしても出てきてしまいます。
ではどれくらいの確率でワキガは遺伝するものなのでしょうか?今回の記事ではワキガの遺伝確率について詳しく解説していきます。また、
- ワキガが遺伝しない方法はないのか?
- ワキガが遺伝してしまったらどうすればいいのか?
などの話もしていきますので、今回の記事を読んでモヤモヤした気持ちを解消してみてくださいね!
目次
遺伝しなかった人は少ない?ワキガが子供に遺伝する確率は?
実は親がワキガの場合、かなりの確率で子供に遺伝します。
-
- 両親がワキガの場合:80%以上の確率で遺伝
- 片親がワキガの場合:50%以上の確率で遺伝
なぜ親がワキガ体質だとこんなに遺伝の確率が高くなるのかと言うと、ワキガは優性遺伝するからです。優性遺伝は中学の理科や高校の生物の授業で習ったものですね。
- 優性遺伝の復習
-
遺伝子には優性遺伝子と劣性遺伝子の2つのタイプがあります。
- 優性遺伝子 … 形質が現れやすい遺伝子
- 劣性遺伝子 … 形質が現れにくい遺伝子
そして、遺伝によってどちらの形質が現れるかは、これらの遺伝子の組み合わせで決まります。
仮に優性遺伝子を「A」、劣性遺伝子を「a」とした場合、遺伝子の組み合わせと現れる形質は以下の通りです。
- AA ⇒ Aの形質が現れる
- Aa ⇒ Aの形質が現れる
- aa ⇒ aの形質が現れる
このように優性遺伝子Aの方が形質が現れやすくなります。この時、Aの遺伝子は「優性遺伝」していると表現します。
ワキガ遺伝子は優性遺伝子なので、親がワキガ体質ならそれだけ子供にも遺伝しやすくなるということなんですね。
ワキガが遺伝しない方法なんてやっぱり存在しない?
親がワキガだと高確率で子供に遺伝するということで、それなら遺伝しない方法は何かないか?と考える人も中にはいると思います。
ですが、残念ながらワキガが遺伝しない方法というのは存在しません。やはりワキガ体質は高確率で遺伝するものです。
ただ、遺伝子研究というのはさかんに行われていますので、もしかしたら将来的にワキガの遺伝子治療というのが出来るようになるかもしれません。
ですが、とりあえず現時点では、ワキガが遺伝しない方法は存在しないというのが実際のところです。
ちなみに「親が手術でワキガを治せば、子供には遺伝しないのでは?」と考える人もいると思います。
ですが、手術でワキガを治したとしても、ワキガの遺伝子情報までは変えることができません。
なので親がワキガ手術をしても、子供には遺伝する可能性があるということになります。
遺伝以外でワキガになってしまうことも実はある?
親がワキガだと高確率で子供に遺伝しますが、仮に遺伝しなかったとして、その場合に遺伝以外の要因でワキガになることはあるのでしょうか?
これについてですが、
というのもワキガになるかどうかはやはり体質が関係しており、その体質は結局遺伝によるものだからです。
ちなみに子供のうちはワキガではなかったのに、大人になってから急にワキガの症状が出るケースもあります。ただ、これについてもやはり原因は遺伝です。
つまりワキガ体質は遺伝していたのに、症状が出ていなかっただけということですね。それが何らかのきっかけで急に症状が出るということも実はあるんです。
急にワキガになってしまう原因についてはこちらの記事で解説していますので、気になる方はどうぞ。
ワキガの遺伝をチェックする方法!耳垢や血液型で判断できる?
子供にワキガが遺伝したのかが気になる方は、以下のチェック項目を確認してみてください。
- 子供のワキガチェック項目
-
- 両親または片親がワキガである
- 耳垢が湿っている
- 洋服の脇の部分が黄ばむ
- 臭いがわかる
当てはまる項目が多いほど、お子さんにワキガが遺伝している可能性は高いです。
ちなみに「血液型はワキガに関係あるの?」と思う方もいるかもしれませんが、
なぜかと言うと、ワキガの原因になっているのは汗や菌だからです。
汗や菌は血液型とは関係ありませんから、結局ワキガと血液型は関係ないということになります。
子供にワキガが遺伝したのはいつからわかる?
子供にワキガが遺伝してしまった場合、いつ頃から症状が現れるものなんでしょうか?
これについては思春期の頃にワキガの症状が現れることが多いようです。だいたい9~13歳くらいが一般的ですね。
ちなみに思春期にワキガの症状が現れやすいのは、思春期はホルモンバランスが乱れやすく、ワキガの原因であるアポクリン腺が刺激を受けやすいからなんです。
ただ、最近は食の欧米化や運動不足などの生活環境の変化によって、小学校低学年からワキガの症状が現れる場合もあります。
また、これとは逆に思春期を過ぎてからワキガの症状が現れる場合もあります。
アポクリン腺自体は20歳くらいまで発達し続けるので、思春期を過ぎてからアポクリン腺の働きが活発になり、ワキガの症状が出るということですね。
結局のところワキガの症状がいつ現れるかは一概には言えません。このことは頭に入れておいてください。
手術や治療しかない?子供にワキガが遺伝した場合の対策は?
子供にワキガが遺伝した場合、どんな対策をするべきでしょうか?
これについてですが、もし根本的にワキガを治したいなら、手術や治療によってワキガの原因であるアポクリン腺を除去する必要があります。
ただ、手術や治療は費用が高額ですし、お子さんにとっても心理的なハードルが高いですよね…
また、手術の場合はワキガ再発の可能性も伴います。手術でアポクリン腺の取り残しがあると、再発の可能性も出てくるということなんですね。
こういった点から、手術や治療は子供にとって必ずしもベストなワキガ対策ではないかもしれません。
ちなみに
お子さんのためにも、手術や治療以外の選択肢も考えてみてはいかがでしょうか?
おすすめのワキガ対策についてはこちらの記事で紹介していますので、よかったら参考にしてみてくださいね。
今回はワキガと遺伝というテーマでお話ししてきました。
結局のところワキガは遺伝するものなので、親がワキガなら子供に遺伝する可能性は出てきてしまいます。
ただ、だからと言って決して落ち込まないでくださいね。
ワキガ体質が遺伝しない可能性ももちろんありますし、仮にワキガが遺伝したとしてもワキガ対策によって臭いを抑えることは十分可能です。
お子さんのワキガ体質と向き合って、しっかり対策していきましょう!