顔や首周りにイボができてきて、悩んでいませんか?見た目は悪いし引っかかって痛いし、女性にとっては大敵です。
そんなイボ、一言でイボと言っても実はその種類や原因は1つじゃないんです!またそのイボはすぐに治療をしないと命に関わる病気かもしれません…。
今回は何種類もあるイボについて、
- どんな種類のイボがあるの?
- そのイボの原因はなに?
- それぞれのイボにはどうやって対処すればいいの?
…といったイボのあれこれを詳しくご紹介していきますね!イボで悩むあなたの参考になればさいわいです。
目次
ウィルス性・非ウィルス性・皮膚がんの3種類のイボをご紹介
原因 | 種類 | |
---|---|---|
【1】ウィルス性のイボ | ヒトパピローマウイルス、伝染性軟属腫ウィルスなど | ・尋常性疣贅 ・足底疣贅 ・扁平疣贅 ・尖圭コンジローム ・伝染性軟属腫 |
【2】皮膚がん | 皮膚のがん化 | ・基底細胞ガン ・日光角化症 ・悪性黒色腫 |
【3】老人イボ | 加齢・摩擦・紫外線など | ・スキンタッグ ・アクロコルドンなど |
それではイボの種類について見ていきますね!
イボには大きく分けて、ウィルス性のイボ・非ウィルス性のイボ・皮膚がんによるイボの3種類があります。
またそれぞれに細かい種類があるので、それらを順番にご紹介します。
【1】ウィルス性のイボ…ヒトパピローマウイルスや伝染性軟属腫に感染してできるイボ
原因 | できやすい場所 | 特徴 | |
---|---|---|---|
(じんじょうせいゆうぜい) ①尋常性疣贅 |
ヒトパピローマウイルス 2型・4型・7型・26型・27型など |
傷ができやすい皮膚が露出する部位 顔・首・手など |
良性のイボであることが多い |
(そくていゆうぜい) ②足底疣贅 |
ヒトパピローマウイルス 1型・63型 |
足の裏 | 体重が掛かるため痛むことが多い | (へんぺいゆうぜい) ③扁平疣贅 |
ヒトパピローマウイルス 3型・10型・28型・49型など |
顔・腕など | 比較的若い人に多い | ④尖圭コンジローマ |
ヒトパピローマウイルス 6型・11型 |
性器・肛門など | 性病の一つ | (でんせんせいなんぞくしゅ) ⑤伝染性軟属腫 |
伝染性軟属腫ウイルス | 全身にできる可能性 | 水イボのこと。 小さい子供がなりやすい |
まずはウィルスの感染によってできるイボの種類についてご紹介しますね。
ウィルス性のイボは多くが100種類とも200種類とも言われるヒトパピローマウイルスの中の数種類によって引き起こされます。
このヒトパピローマウイルスは種類によってイボ以外にも様々な病気を引き起こす可能性のあり、注意が必要です。
①尋常性疣贅…顔・首・手などにできやすい
引用:星の原クリニック
キズ口からヒトパピローマウイルス2型・4型・7型・26型・27型などが感染することでできるイボ。
必然的にキズができやすい服で覆われていない部分、顔や手などにできやすいイボです。
このタイプのイボは良性のものが多いですが、ウィルス性なので人に移さないためにもしっかりと治療したほうがよいでしょう。
②足底疣贅…足の裏にできるイボ
[引用:wikipedia.
ヒトパピローマウイルス1型・63型などが感染してできるイボ。名前の通り、できる部位は主に足の裏。
できる部位が部位だけに体重が掛かりやすく、立ち上がったり歩いたりすることで痛みが生じやすいです。
③扁平疣贅…若い人に多いイボ
引用:渋谷スキンクリニック
ヒトパピローマウイルス3型・10型・28型・49型に感染することでできる茶色いイボ。
比較的若い20代以下の人に多いイボで、特に女性のほうが掛かりやすい傾向にあります。
一方で年を取るとほとんど掛からなくなるのも特徴です。
④尖圭コンジローマ…性器・肛門など粘膜にできるイボ
[引用:よくわかる大腸肛門科
ヒトパピローマウイルス6型・11型に感染することで性器や肛門などの粘膜にできるイボ。
いわゆる性病なので性交渉の経験がある人なら誰でも感染する可能性があります。
また尖圭コンジロームは再発率が高い点も特徴です。
⑤伝染性軟属腫…いわゆる水イボ
[引用:中島医院
伝染性軟属腫ウイルスに感染することでできるイボ。子供が掛かりやすく、いわゆる「水イボ」のことです。
かかっても1~2年もすれば抗体ができて自然に治ることが多く、成長するとほとんどかからなくります。
しかし治るからといって放置してしまうとウイルスをまき散らす可能性があるので治療はしたほうがいいでしょう。
【2】皮膚がん…皮膚ががん化してイボ上に見えるもの
原因 | できやすい場所 | 特徴 | |
---|---|---|---|
①基底細胞がん |
まだ確実ではないが、紫外線・ケガ跡・やけどなど | 顔の周辺に多い | 高齢者に多い |
②日光角化症 |
紫外線 | 日光が当たりやすい顔・首・耳など | 高齢者に多い、色が赤くまだら |
③悪性黒色腫 |
メラノサイトの変質 | 紫外線・遺伝の可能性 | できて1~2年以内に色が黒くなり大きくなることが多い |
イボに見えるものが皮膚がんだった…ということも稀にあります。
上のような皮膚がんは形状によってはイボと見分けが付きにくいもので、それぞれ順番に見ていきますね。
①基底細胞がん…顔の周囲にできやすい
引用:大阪医療センター
皮膚ガンの中でも最も発生頻度が高いがんで、皮膚の表面にできやすい皮膚がん。
まだ確実な原因はわかっていませんが、紫外線・ケガの跡・やけどが原因ではないかと言われています。
顔の周辺にできやすく比較的高齢者に多くできる傾向があり、周囲からメラニンを吸収する性質によって日本人の場合は色が黒いことが多いです。
ちなみに他の部位に転移することは稀です。
②日光角化症…紫外線が当たりやすい顔や手に多い
引用:wikipedia
長期間紫外線を浴び続けることでDNAが変化することでできる皮膚がん。
日光が当たりやすい顔・首・耳などにできやすく、これも高齢者に多い皮膚がんです。
色が赤くまだらになっているのが特徴。
③悪性黒色腫…紫外線や遺伝が原因の可能性
引用:wikiwand
メラニン色素を生成するメラノサイトと呼ばれる細胞が変異してできると考えられる皮膚がん。
確実な原因はわかっていませんが、紫外線のほか遺伝によって引き起こされる可能性も考えられています。
発生してから1~2年以内の短期間にどんどん黒く大きくなっていくイボは悪性黒色腫の可能性があるので、もし見つけたら要注意!
【3】老人イボ…加齢・摩擦・紫外線などでできる病気でないイボ
引用:ももスキンクリニック
顔や首にできるイボはそのほとんどが良性のイボだと言われており、それらは一般的に「老人イボ」「首イボ」と呼ばれるものです。
30代以降に多く発生するようになっていき、年を取るごとに増えていくのが老人イボという呼び方の理由ですね。
実はこの30代以降になって顔や首周りに発生するイボはほとんどがこの老人イボと呼ばれるタイプのイボで、単に見た目が悪い・引っかかるなど以外では
です。脂漏性角化症、軟性線維腫、スキンタッグ、アクロコルドンなどなど様々な名前で呼ばれますが、主に形状などから分類しています。
老人イボができてしまう原因なのですが、老化・加齢、紫外線、摩擦、肥満、生活習慣の乱れが主な原因と言われています。
顔や首周りにできてしまう首イボが年齢を重ねてからできやすくなるのも、加齢によって肌の柔軟性がなくなったり、これまで受けてきた紫外線・摩擦などの外部からの刺激が蓄積されてきた結果ということですね。
若いときにしっかりスキンケアをしてきたか、日焼け止めをこまめに塗るなどして紫外線から肌を守ってきたか、などの差が大きく出てしまうのも老人イボの特徴です。
ウィルス性・非ウィルス性・皮膚がんの3種類のイボへの対処法は?
ここまでウィルス性・非ウィルス性・皮膚がんの3種類について見てきました。
それぞれ更に細かく原因やイボができる場所などが違っていて、中には見た目への悪影響にとどまらないイボもあります。
ではイボに対してどのように対処すればいいのでしょうか?
ウィルス性のイボ・皮膚がんの場合…すぐに病院を受診すること
ウィルス性のイボ・皮膚がんの場合は、すぐに病院に行って診察を受ける必要があります。
放置したり適切な処置をしなかったりするのは絶対に厳禁!
ウィルス性のイボの場合はイボが広がっていってしまったり他の人にうつしてしまう可能性がありますし、皮膚がんであれば最悪の場合命に関わってきてしまいます。
またウィルス性のイボなのか、皮膚がんなのか、非ウィルス性のイボなのかは素人目には判断できない場合が多いので、心配な人もすぐに病院に行って診察を受けたほうがよいでしょう。
病院でイボの種類を正しく判別してもらった上で、それぞれ適切な治療を受けることができます。
※病院で行われているイボの治療法はこちらでご紹介します。
非ウィルス性のイボの場合…自宅での対処で治ることもある
非ウィルス性のイボ、いわゆる「老人イボ」「首イボ」と呼ばれるものも基本的には病院で治療をしてもらうことも可能。
しかし上で見てきたように、ウィルス性のイボや皮膚がんと違い、
単純に見た目が悪かったり服やアクセサリーが引っかかって痛かったりという程度のものです。
この非ウィルス性のイボの場合は、対処法によっては自宅で治すことも可能かもしれません。
※自宅で非ウィルス性のイボに対処する方法はこちらでご紹介しています。
【病院で治す場合】イボの5つの除去方法をご紹介!
費用 | 除去した跡 | 使えるイボの種類・部位など | 保険適応 | |
---|---|---|---|---|
①医療用ハサミで除去 | 1個500円~ | 残りにくい | 5mm程度までの小さいイボ、老人イボ | |
②液体窒素で除去 | 1個500円~ | やや残りやすい | 平たいイボ、ウィルス性のイボなど | |
③レーザーで除去 | 1個3000円~ | 残りにくい | 10mmまでのイボや平たいイボなど対応範囲は広い | |
④ピンセットで除去 | 1回2000円程度 | 残りにくい | 水いぼ | |
⑤切開して除去 | イボの種類や大きさによる | 切開の大きさによる | 大きなイボ、皮膚がんなど |
こちらでは、できてしまったイボを病院で除去するときにどのような方法が使われているのかをご紹介します。
実際の治療ではお医者さんがイボの種類を診断した上で適切な除去方法を提案されるので、それを参考に除去を決断するとよいでしょう。
治療法①:医療用ハサミで切り取って除去…保険適用で跡が残りにくい
比較的小さめの老人イボであれば、お医者さんが医療用ハサミでチョキチョキ切って除去してくれます。
のが大きなメリットで、身体・費用の両方で負担が少ない方法ですね。
一方、出血の恐れのあるような大きめのイボや切り取るのが難しい平たいイボには使えないことが多いです。
治療法②:液体窒素でイボを壊死させて除去…保険適用だが時間が掛かる
液体窒素をイボに押し当てて、細胞を壊死させて除去する治療法です。
ところがメリットです。またウィルス性のイボにも使われることが多い除去方法でもあります。
ただし治療は1回では効果が薄く、複数回通うことになります。また施術痕が残ることがあるので、顔など目立つところはあまり向いていません。
治療法③:レーザーでイボを切除…治療跡がキレイだが審美治療の場合は保険適用外
レーザーを使ってイボをえぐり取る方法です。医療用ハサミでの除去と同じく
ある程度の大きさのイボまでなら形を選ばずに除去できるのと、治療の跡が残りにくいのも大きなメリット!
施術後はしばらくイボがあった場所に穴が空いたような状態になりますが、時間が経つと治療後が目立たなくなっていきます。
ただしデメリットは費用面です。このレーザー治療は見た目改善の場合は基本的に保険が効かないので、医療費10割負担になります。
例外として感染症や病気で治療が必要と判断された場合は保険が効くこともあります。
治療法④:イボをつまんで除去する…伝染性軟属腫ウイルス(水イボ)限定
水イボ限定ですが、ピンセットでイボをつまんで除去する方法です。イボのところがかゆくなったりして袋を破ってしまうと周りだけでなく自分の身体のほかの部分まで感染することがあります。
それを防ぐためにあらかじめイボを除去してしまって感染拡大を防ぐ意味があります。
大人がかかることはそうないと思いますが、例えばお子さんが水イボになってしまった場合は治療してもらいましょう。痛いし血が出るしでちょっとかわいそうなんですけどね・・・。
治療法⑤:手術で切開して除去…大きくなりすぎたイボや皮膚がんに
これは本格的に手術の段階になりますが、患部を直接切開して除去する方法。
大きくなりすぎたイボや、皮膚ガンなどは身体面な負担は増えますが除去してもらったほうがいいでしょう。
費用に関してはイボの種類やできた部位、大きさなどによって変わってくるので一概には言えないものがあります。
【自宅で治す場合】首イボに対処する3つの方法をオススメ度順でご紹介!
コスト | 手軽さ | オススメ度 | |
---|---|---|---|
①イボケア商品を使う | |||
②肌の乾燥・紫外線を避ける | |||
③乱れた生活習慣を改める |
一度できてしまったイボは原因にもよりますが、自然に治るというのはなかなかありません。なので基本的には病院で診察してもらったほうがいいでしょう。
ですが非ウィルス性の老人イボの場合は健康面での害はないので、気にしなければ放置していても特に問題にはなりません。
しかし見た目が悪いですし、服やアクセサリーに引っかかって痛いのもあるのでできればイボはないほうがいいですよね?
こちらでは通院がめんどくさい・時間が取れないけどイボをなんとかしたい!という場合に自宅でできるイボの対処法を3つオススメ度ご紹介します。
【対処法①】イボケア商品を使ってケアする
自分でイボケア商品を使ってケアする方法があります。人気なのは「首イボ除去クリーム」を使う方法。
首イボに効くと言われる有効成分のほか、保湿や美容に役立つ成分も豊富に配合され、イボケアとスキンケアが一緒にできてお手軽なものが多いです。
使い方は基本的に気になる部分に塗るだけなので簡単ですよ。
※オンナの教科書では首イボ除去クリームを実際に試した口コミや、その結果をもとにランキングをご紹介しています!
【対処法②】肌の乾燥を防ぐ、紫外線を避ける
老人イボを避けるために、乾燥や紫外線には気をつけましょう。肌が乾燥した状態では紫外線のダメージをダイレクトに受けてしまいます。
特に顔や首は年齢がダイレクトに出てしまう部分なので、常に気を配ってケアしなければいけません。
乾燥を防ぐためにスキンケアを怠らない、紫外線を受けないようにこまめに日焼け止めを塗る、といった日々の積み重ねが大切です。
【対処法③】乱れた生活習慣を改める
老人イボは加齢も大きな原因ですが、これまでの人生で肌に受けてきたあらゆるダメージが原因でもあります。
普段から不規則な生活をしていると、肌のターンオーバーが乱れたりして不要な角質がしっかり排出されなくなってイボができやすい肌環境になってしまいます。
このような肌環境は摩擦や紫外線などの外部からの刺激を受けやすくなるので、忙しい人は難しいかもしれませんができるところからすぐに改善しましょう。
確実ではありませんが生活習慣をあらためることでイボが自然に治ってしまうこともあるようです。
睡眠不足、飲酒喫煙、不規則な食事など、身体によくないことはイボにもいい影響を与えません。
ここまでイボの種類や原因、対処法など見てきましたが、いかがだったでしょうか?
イボが気になったら、まずは病院でしっかり診てもらうのが一番確実です。素人ではどうしても判断が難しいこともありますし、結果的にもっとも負担が少なくなると思います。
種類がわかれば自分で対処できることも見えてきますし、指導してもらうこともできますからね!
特にウイルス性のイボは下手にさわると痕が残ったり人にウイルスをうつしてしまったりというリスクがあるので症状がひどくなる前に対処したいものですね。
また美容のためにも普段から生活習慣を整えて、イボができやすい状態を避けるようにしましょう。